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神奈川県の外壁塗装に助成金は出る?——県に15万円の枠。ただし窓が必須で、9月7日に受付が再開します

県に15万円の枠。ただし窓の改修が必須です神奈川県既存住宅省エネ改修事業費補助金=補助対象経費の3分の1または15万円のいずれか低い額。塗料は対象外

「15万円もらえる」の正体はこれです
神奈川県既存住宅省エネ改修事業費補助金。補助額は補助対象経費の3分の1又は15万円のいずれか低い額
ただし外壁塗装は対象外です
補助対象製品は「窓、ガラス及び断熱材」に限られ、外気に接する窓(玄関ドア等含む)を改修することが必須。塗料はどこにも入っていません
9月7日から受付が再開しました
6月8日にいったん締切。再開は25件程度・電子申請のみ・先着順(本来の予定は400件程度)。県は「受付が『完了』となっていても…不受理になる可能性があります」と書いています
業者の代行申請は不受理です
令和8年8月28日の注意喚起=「施工業者等による代行申請はできません。代行申請であることが分かった場合は、不受理となります。」
対象住宅にも条件があります
耐震性能を確保した住宅(昭和56年6月1日以降に建築確認を得て着工、または現行基準に適合させる改修が済んでいること)
政令市3市は、そろって「ありません」
横浜市・川崎市・相模原市とも、塗装への補助を否定しています
耐震は市で違います
上限180万円の市もあります。市の追加募集も動いています

「神奈川県で外壁塗装に15万円もらえる」という記事があります。——その15万円は神奈川県既存住宅省エネ改修事業費補助金のことで、補助対象製品は「窓、ガラス及び断熱材」。外壁塗装は入っていません。ただしこの制度、6月8日に締め切られたあと、9月7日から追加募集が再開します(25件程度・電子申請のみ・先着順)。そして県は8月28日に「施工業者等による代行申請はできません」と注意喚起を出しました。県と政令市3市の公式情報で確かめます。

補助が出ても出なくても、次に気になるのは総額です。——30坪だといくらか/神奈川県の外壁塗装 悪質業者リスト

このページの内容全15項目

先に結論——県に15万円の枠があります。ただし窓が必須です

①神奈川県には「既存住宅省エネ改修事業費補助金」があります——補助対象経費の3分の1または15万円のいずれか低い額
②ただし外壁塗装は対象外——補助対象製品は「窓、ガラス及び断熱材」に限られ、窓の改修が必須です
③6月8日に締め切られましたが、9月7日から追加募集が再開します(25件程度・電子申請のみ・先着順)
④県が令和8年8月28日に「施工業者等による代行申請はできません」と注意喚起しました
⑤政令市3市(横浜・川崎・相模原)は、そろって塗装の補助を否定しています

「神奈川県で外壁塗装に15万円もらえる」という記事を見かけることがあります。——その15万円は、この県の制度のことです。中身を県の公式ページで確かめました。

項目令和8年度 神奈川県既存住宅省エネ改修事業費補助金
補助額補助対象経費の3分の1又は15万円のいずれか低い額
補助対象となる製品国補助金の断熱性能基準において補助対象製品として登録されている窓、ガラス及び断熱材
必須の工事外気に接する窓(玄関ドア等含む)を改修することが必須
対象住宅①神奈川県内にあること ②申請者が常時居住し、所有または区分所有していること ③耐震性能を確保した住宅(昭和56年6月1日以降に建築確認を得て着工したもの、または現行の耐震基準に適合させる改修工事が施工されているもの)
本来の受付期間令和8年5月11日〜10月30日(予定件数400件程度)

補助対象製品が「窓、ガラス及び断熱材」と限定されています。——塗料はどこにも入っていません。そして窓を改修しないと、壁の断熱すら申請できない作りです(遮熱塗料・断熱塗料に効果はあるのか)。

9月7日から、申請の受付が再開します

この補助金は、6月8日でいったん締め切られました。——ところが県は8月18日に、こう告知しています。

「9月7日(月曜日)から申請の受付を再開します。
なお、受付方法は電子申請システムのみ(先着順)となりますので、ご注意ください。
(注意)先着順での受付となるため、電子申請システム上で受付が『完了』となっていても受付可能件数(25件程度)を超過してからの申請であった場合には、不受理になる可能性があります。」

ここは読み飛ばさないでください。——「電子申請システム上で受付が『完了』となっていても、不受理になる可能性がある」と県が書いています。画面に「完了」と出ても、25件を超えていれば通らない。先着順というのは、そういうことです。

25件程度という枠は、本来の400件程度と比べると小さい。——1回目の受付は5月11日に始まって6月8日に締め切られました。約4週間です。そのペースで25件が埋まるとすれば、数日で終わる可能性があります。

そして電子申請のみです。——郵送は受け付けません。電子申請システムの使い方を、9月7日より前に確かめておく必要があります。

4日前、県が「業者の代行申請は不受理」と告知しました

令和8年8月28日、県が注意喚起を出しています。——外壁塗装を考えている方に、直接関係する内容です。

<注意喚起>
「本補助金は、申請者御本人が申請手続きを行う必要があります。施工業者等による代行申請はできません。代行申請であることが分かった場合は、不受理となります。また、申請受理後に代行申請が判明した場合は補助金の交付(決定)はできません。」
「行政書士又は行政書士法人でない者が、他人の依頼を受けいかなる名目によるかを問わず報酬を得て、官公署に提出する書類を作成することは、法律で禁止されています。」

「うちが申請を代行します」と言う業者がいたら、その時点で危ない。——不受理になるだけでなく、県は行政書士法の話まで書いています。

見積もりのときに、こう確認してください。——「県の補助金は自分で申請しますが、必要な書類を出してもらえますか」。業者にお願いするのは書類の準備であって、申請そのものではありません。ここを混同している会社は、県の最新の告知を読んでいないということになります。

この注意喚起が8月28日に出たということは、9月7日の再開に向けて、代行申請の動きが実際にあった(または見込まれた)と読めます。再開直後は、とくに気をつけてください。

予算は4週間で尽きました——その記録が残っています

神奈川県は、予算の減り方を日付つきで公開しています。——これは他県ではあまり見られない運用です。令和8年度の推移を、県の新着情報から並べます。

日付県の発表
4月30日交付要綱、実施要領、手引等を令和8年度版に更新。申請受付期間は5月11日〜10月30日(予定件数400件程度)
5月8日「予算額に達した時点で複数の申請があった際には、『締切日の申請』を対象として、抽選で『交付対象とする申請』を選定する場合があります」と追記
5月19日申請額が予算額の40%に達しました
5月21日50%に達しました
5月25日60%に達しました
5月26日70%に達しました
6月1日「申請額が予算額に達する見込み」——本日分をもって締め切り、抽選になる場合があると告知
6月5日6月8日分をもって申請を締め切りますと発表
6月11日「6月8日分までの申請については抽選を行わず、すべての申請について確認を行います」
8月18日9月7日から受付再開(25件程度・電子申請のみ・先着順)
8月28日<注意喚起>施工業者等による代行申請はできません

5月11日に始まって、5月19日に40%。8日で4割です。——そこから1週間で70%まで進み、6月1日には「予算額に達する見込み」。本来10月30日まであった受付が、4週間で終わりました。

「10月まであるから、夏に考えよう」と思っていた方は、間に合っていません。——だから9月7日の再開は、実質的に「今年度の最後のチャンス」です。

交付決定の前に着工すると、出ません。審査は2か月

順番の縛りが、この制度はとくに厳しい。

「交付決定の通知前に着手した場合は、補助金交付の対象となりません。審査には2か月程度かかることがありますが、交付決定が間に合わない場合は、着手を後ろ倒しにしていただく必要があります」

審査に2か月。——9月7日に申請したとして、交付決定は11月ごろになる可能性があります。そこから着工して、年度内に完了させる。窓の工事と外壁塗装を同じ足場でやるなら、この日程に塗装も合わせることになります(工程と工期)。

冬の塗装は、気温と湿度の条件で工程が延びます。——11月に着工して2月末までに終える、という組み方が現実的かどうかは、業者と相談して決めてください(工事の時期)。

相模原市のページでも書きましたが、県は「申請は、必ず事業の着手の2か月以上前に行い、交付決定を受けた後に事業に着手してください」としています。見積もりを取るところまでは先に進めて構いません。止まるのは契約と着工です。

政令市3市は、そろって「ありません」

神奈川県には政令指定都市が3つあります。——当サイトは3市とも個別に調べました。結果は全部同じでした。

市外壁塗装への補助市の書きぶり
横浜市なし公式のよくある質問が「外壁塗装(遮熱、断熱タイプ含む)及び屋根の補修・葺き替えに対する補助制度はございません」——遮熱・断熱タイプまで名指しで除外
川崎市なし市の助成制度一覧PDF(約35,000字)を数えたところ、「外壁」が0回、「塗装」が0回、「遮熱」が0回。そもそも言及がない
相模原市なしよくある質問が「市では、自宅の外壁の塗り替え、屋根の葺き替えや塗り替えに関する補助(助成)は行っておりません」

否定の仕方が3市で違うのが面白いところです。——横浜市は「遮熱、断熱タイプ含む」と書いて逃げ道を塞ぎ、相模原市は素直に「行っておりません」と答え、川崎市はそもそも触れていない。3市とも結論は同じですが、問い合わせの多さの違いが、書きぶりに出ていると読めます。

そして相模原市だけは、市の回答の中で国と県の制度まで案内しています。——「市には無いが、こちらならある」という案内の仕方で、そこに出てくるのが上で見た県の15万円です。「相模原市で15万円もらえる」という記事が生まれるのは、この案内が元になっています。

政令市の外——3つの市で、答えが分かれました

政令市3市が「ありません」だったので、県内はどこも同じかというと、そうではありませんでした。——横須賀市の「高齢者住宅リフォーム補助金」は、対象工事の一覧に塗装がそのまま入っています。

「5 屋根のふき替え工事、塗装工事又は防水工事 景観手続きが必要です
 6 外壁の張替え工事又は塗装工事 景観手続きが必要です」
(令和8年度 横須賀市 高齢者住宅リフォーム補助金リーフレット)

税抜20万円以上の工事に一律10万円、抽選300件。県の15万円枠のように「窓の改修が必須」といった条件はありません。ただし65歳以上の方が住んでいることと、施工店の本店・本社が横須賀市内にあることが要ります。「支店」や「営業所」が市内にあっても対象外という書き方です。

そして横須賀には、県内のほかの市に見当たらない手続きがあります。——塗装は景観法の届出の対象で、しかも「※外壁を同じ色で塗りなおす場合も対象になります。」色を変えなくても書類が要り、工事着手の40日前までに出す決まりです。色はマンセル値で申告します(横須賀市の詳細はこちら/座間市)。

そして県内でいちばん手続きが重いのは、鎌倉市です。——鎌倉市に塗り替えの助成はありませんが、市域の約55.5%が風致地区で、そこで外壁の色を変えるには鎌倉市長の許可が要ります。歴史的風土保存区域(市域の約24.8%)ではさらに届出が加わり、歴史的風土特別保存地区(約14.5%)では神奈川県知事の許可になります。横須賀と違って同じ色に塗り直すだけなら手続きは不要ですが、塗れる色が彩度の数字で決まっています(鎌倉市の詳細はこちら)。——景観の手続きが要る市は伊勢原市にもあり、そちらは大山と子易の重点地区が対象です。

令和8年度の受付は5月29日で終わり、6月15日に抽選会が済んでいます。——この制度は国の「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」を使った単年度の事業なので、来年度があるかは市の発表待ちです。横須賀市は「広報よこすか4月号に掲載されます」という案内の仕方をしてきました。

「出ない」市でも、手続きの作り込みが独特なところがあります

同じ非政令市でも、藤沢市の答えは逆でした。——外壁塗装への助成金はありません。断熱改修の補助はありますが対象は窓と玄関ドアだけで、しかも令和8年度は戸建12件の先着枠が7月7日に終了しています。

そのかわり、耐震の手続きが独特の作りです。——全事業で事前相談が必須で、その事前相談には「補強設計を行う建築士、施工者の同席(工事の仕方、写真の撮り方等の説明のため)が必要」。さらに「工事着手後、職員が補強工事中の現場を確認に伺います」。耐震改修は2分の1・上限115万円で、令和7年度から昭和56年基準が平成12年基準に拡充されました(藤沢市の詳細はこちら)。

「耐震改修工事を伴わない…のみ」という書き方をする市

平塚市の答えは、条件付きの否定でした。——木造住宅耐震化促進事業のページに「耐震改修工事を伴わない外壁塗装や屋根葺きかえ等のみの補助はありません。」と書かれています。「〜のみ」と限っているのがポイントです。

実際、平塚市には外壁そのものにお金が出る枠があります。——「防火耐震工事」です。市の要綱は「耐震改修工事と併せて、軒裏、外壁及び外壁の開口部を周囲で発生する火災による延焼を防ぐための構造とする工事」と定義し、補助率5分の4・上限140万円(現場監理費を含め最大144万円、非課税世帯は176万円)を出しています。

ただし使えるのは7つの町の準防火地域だけ——立野町、東八幡一丁目、東八幡二丁目、宮松町、桃浜町、富士見町、長持。平成28年の糸魚川市大規模火災を受けた制度です(平塚市の詳細はこちら)。

平塚市は耐震診断の作り方も分かりやすいです。——診断費用を定額(150平方メートル以下で92,000円)に決めたうえで、区分1の方には同額を補助します。差額が出ないので実質無料です。

さらに3市——同じ「出ない」でも、中身が違います

当サイトが一次情報で確認した残りの3市も、答えの形がそれぞれ違いました。

  • 小田原市——お金ではなくカタログギフトです。地域経済循環型住宅リフォームの枠で外壁塗装も申請できますが、もらえるのは現金ではなくカタログギフトで、抽選65名。決まるのは11月上旬です。景観の重点区域なら外壁に3分の2・150万円という別枠がありますが、そちらは「塗り替えだけ」では対象外と市が書いています
  • 大和市——対象工事に入っているのに、今年度は休止中です。不燃化・バリアフリー化改修工事費補助金は外壁の塗り替えが対象ですが、令和8年度は事業を休止しており受付がありません。令和9年度以降は未定と市が書いています
  • 茅ヶ崎市——枠はゼロ。そのかわり相談の場があります。塗装も省エネ改修も空き家改修も市の枠はありません。住宅の補助は耐震関係だけです。ただし「建築なんでも相談」が年8回あり、市は「リフォームなど建築に関する相談ができます」としています

この3市を並べると、「制度が無い」には3つの意味があると分かります——もともと無い(茅ヶ崎)/あるが今年は動いていない(大和)/あるが現金ではない(小田原)。市のページで「ありません」と読めても、どの意味なのかで次の動き方が変わります。

ここから言えるのは、神奈川県内でも市によって答えが違うということです。——政令市3市が無いからといって、自分の市も無いと決めつけないでください(見積もりを取るときは、制度の有無と別に複数社で比べる)。

耐震は市で違います。上限180万円の市もあります

塗装ではなく耐震なら、金額の桁が変わります。——そして市によって、はっきり差があります。

市耐震改修の上限特徴
川崎市130万円/非課税世帯180万円全体改修が無理な場合の「部分改修」に100万円の枠がある。市に登録された診断士・施工者しか使えない
横浜市115万円/非課税世帯155万円単価表に「C.屋根工事 施工面積×12,100円」が入っている。省エネ改修の加算100万円もあるが、塗装では届かない
相模原市115万円(計画・工事一括)高齢者世帯等に加算。令和8年度から平成12年5月までの木造も対象に拡大
平塚市90万円/非課税世帯120万円補助率が5分の4と高め。貸家(区分2)は45万円/7つの町の準防火地域では外壁の防火改修に別枠144万円

当サイトが調べた市区では「115万円」がいちばん多く出てきます(2026年9月11日時点)。——川崎市の180万円は、そこから大きく外れています。平塚市は90万円と低めですが、補助率が5分の4で、工事費112万5千円で上限に届きます。国の交付金の枠組みが共通しているなかで、市が独自に上乗せしているということです。

「非課税世帯」で額が変わるのも、神奈川の3市に共通する特徴です。——横浜115万円→155万円、川崎130万円→180万円。いずれも40万〜50万円の差がつきます。該当しそうなら、必ず市に確認してください。

川崎市の「部分改修100万円」は、他市にあまり無い枠です。家全体を1.0以上にするのが難しい場合に、一部だけでも補強するという考え方。予算の都合で耐震改修をあきらめかけている方は、この枠があることを市に伝えて相談してみてください。

市の追加募集も、9月14日まで受け付けています

県の補助金が9月7日に再開するのとは別に、相模原市でも動きがあります。

相模原市 戸建住宅耐震改修計画・工事一括補助
9月1日から9月14日まで、追加募集の抽選申込を受け付けています(25件)。

県の再開が9月7日、市の追加募集が9月1日から14日。——この2週間に、神奈川県内の2つの枠が同時に動いています。

ただし性格が違います。——県は先着順、市は抽選。県は「早い者勝ちなので、9月7日の朝に電子申請」。市は「期間内に申し込めば同じ土俵」。動き方が変わります。

相模原市はもうひとつ、無料の窓口があります。——簡易耐震診断が窓口で無料で受けられます。診断を受けていないと改修の補助に進めないので、まずここからです(相模原市の詳細)。

相模原市も公共機関の名を騙った訪問に注意喚起を出しています(全文は相模原市のページ)。県の「代行申請はできません」と合わせると、この9月は「市の委託で来ました」「補助金の申請を代わりにやります」の両方が出やすい時期だということです。

神奈川で塗り替えるときに、制度以外で効くこと

制度の話はここまでにして、土地の条件にも触れておきます。

  • 海沿いの塩害——横須賀・三浦・湘南の海岸線に近い家は、金属部(雨樋の金具、手すり、シャッターボックス)の錆が先に出ます。外壁より付帯部の傷みが早いので、見積書で付帯部の範囲を必ず確認してください(付帯部の塗装)
  • 斜面地の足場——横浜・川崎の丘陵地は、敷地に高低差がある家が多い。足場の組み方が平地と変わるので、同じ坪数でも足場代が上がることがあります(足場代の考え方)
  • 隣家との距離——都市部は隣との間隔が狭く、足場が組めるかどうかが先に問題になります。現地を見ずに金額を出す会社は、ここを見ていません(現地調査で見るところ)

この3つは、どれも現地を見ないと判断できません。——「この面はどうですか」と聞いたときに、家に固有の話が返ってくるかどうか。それが会社を見分ける材料になります。

塗装だけなら、補助は無い前提で

窓も替えない、耐震改修もしない。——この場合、神奈川県からも市からも出るお金はありません。

やること効き方
窓も気になっているなら、9月7日を狙う県の15万円。25件程度・電子申請のみ・先着順。ただし審査に2か月かかるので、着工は冬になります
昭和56年5月以前の木造なら、耐震のほうが桁が大きい川崎130万円(非課税180万円)、横浜115万円(非課税155万円)、相模原115万円。相模原は9月14日まで抽選申込
「申請を代行します」と言う業者は避ける県が8月28日に「施工業者等による代行申請はできません。代行申請であることが分かった場合は、不受理となります」と告知しています
塗装は、同じ㎡数と同じ塗料名で3社に出してもらう補助が使えない以上、下地処理の厚みと塗料のグレードが金額を決めます(見積もりを並べる/この金額は妥当か)
海沿いなら付帯部を先に見る外壁より金属部の錆が先に出ます(付帯部の塗装)

「神奈川の悪質業者リスト」を探して来た方へ——県の処分は5年で51件です

助成金を調べた方の多くが、同じ時期にもうひとつ調べています。——「外壁塗装 悪質業者リスト 神奈川」。補助が出ないと分かったあとに来る不安が、これなのだと思います。

先に答えを書きます。——「神奈川県の悪質業者リスト」という名前の一覧は、どこにも存在しません。ただし県が処分した建設業者の記録なら、県自身が公開しています。

神奈川県は、監督処分を自分で公開しています

県土整備局が「建設業者に対する監督処分について」を公開しており、年度ごとの公表ページも用意されています。

神奈川県「建設業者に対する監督処分について」(2026年9月6日に開いて確認)

多くの塗装店ブログは国土交通省のサイトしか案内していませんが、県が直接出しているものはこちらです。

全国横断で調べるなら、国土交通省の「ネガティブ情報等検索サイト」です。——「建設業者」を開き、「処分を行った者」で神奈川県を選び、ほかの欄は空のまま検索します。会社名を入れないのがコツです。掲載は最近5年分。

当サイトで47都道府県ぶん数えました。——神奈川県は5年で51件です(2026年9月1日時点/全国合計2,083件)。

都道府県この5年の処分件数
東京都109件全国2位
埼玉県76件—
神奈川県51件静岡県と同数
千葉県38件—
山梨県8件—

国土交通省 ネガティブ情報等検索サイトで「処分を行った者」に各都道府県を指定して検索した件数(2026年9月1日 当サイト調べ)。件数は処分が追加されるたびに増え、5年を過ぎたものは落ちていきます。

51件を「神奈川の悪質業者リスト」として読まないでください

理由が3つあります。

  • ①建設業者が全部入っています。——土木も電気も管工事も。塗装だけを抜き出す絞り込みは、このサイトにはありません
  • ②処分の理由は、施主とのトラブルとは限りません。——全国5年ぶんの理由を数えると、最多は労働安全衛生法違反394件(工事現場の事故)、次が許可要件の欠落372件(専任技術者が辞めて要件を満たさなくなった、という事務的な理由を含む)。だました・ごまかしたに近い「刑法違反」は139件で、全体の6%です
  • ③件数の多さは、その県の危険度ではありません。——業者の数と監督する体制の両方で決まります。東京の109件を「東京は危ない」とは読めません

つまり、一覧を上から下まで読んでも、その6%を見分けることはできません。——これが、当サイトが県別の一覧を「悪質業者リスト」として貼らない理由です。そして、載っていない=安全でもありません。行政処分に至るのは、相当なところまで行った案件だけだからです。

まぎらわしいページがあります

県のサイトには「廃業届の提出に基づく建設業許可取消しの公告」という、会社名がずらりと並ぶページを出しているところがあります。これは処分ではありません。自分から「やめます」と届け出た会社です。ページのタイトルに「廃業」が入っていたら、処分の話ではありません。

調べ方の全体と、4つの公的サイトの使い方は、こちらにまとめました。——外壁塗装の悪質業者リストは存在しない|公的な処分を調べる方法。会社名と都道府県を入れると手順が組み上がるツールも置いてあります(業者の公的記録チェック)。

公的な記録に載る前に、気づけることのほうが多い

そして、いちばん効くのは相見積もりです。——神奈川県の枠は先着で、予算は4週間で尽きました。使えなかった方にとって、金額を動かせる場所は見積もりしか残っていません(相見積もりの取り方/見積書のチェック項目/一括見積もりサービスの比較)。

国の補助金なら使えますか

市町村の制度を調べたあとに、次に気になるのが国の制度だと思います。先に答えを書きます。外壁塗装そのものに出る国の補助金は、ありません。

よく名前が挙がるみらいエコ住宅2026事業も、対象は窓などの開口部の断熱改修、躯体の断熱改修、給湯器といった設備です。塗り替えは対象工事に入っていません。

まぎらわしいのが「躯体の断熱改修」です。これは壁・天井・床に断熱材を入れる工事のことで、断熱塗料や遮熱塗料を塗ることではありません。「外壁が対象」という説明だけを見て、塗り替えも入ると思ってしまう方がいます。

窓の断熱や給湯器の交換を同時にやるなら、その部分は対象になり得ます。ただし申請には「住宅省エネ支援事業者」に登録した業者が工事を請け負う必要があり、予算の上限に達した時点で受付が終わります。くわしくは国の制度と外壁塗装の関係にまとめました。

よくある質問

神奈川県で外壁塗装に15万円もらえると聞きました

その15万円は「神奈川県既存住宅省エネ改修事業費補助金」のことで、外壁塗装は対象外です。——補助対象製品は「窓、ガラス及び断熱材」に限られ、外気に接する窓(玄関ドア等含む)を改修することが必須です。塗料はどこにも入っていません。

いくら出ますか?

補助対象経費の3分の1、または15万円のいずれか低い額です。——対象住宅は①神奈川県内にある ②申請者が常時居住し、所有または区分所有している ③耐震性能を確保した住宅(昭和56年6月1日以降に建築確認を得て着工、または現行の耐震基準に適合させる改修工事が施工されている)。

もう締め切られたのでは?

6月8日で一度締め切られましたが、9月7日から再開します。——県は8月18日に「9月7日(月曜日)から申請の受付を再開します。なお、受付方法は電子申請システムのみ(先着順)」と告知しています。

何件くらい受け付けますか?

25件程度です。——県は「先着順での受付となるため、電子申請システム上で受付が『完了』となっていても受付可能件数(25件程度)を超過してからの申請であった場合には、不受理になる可能性があります」と書いています。画面に「完了」と出ても通らないことがある、ということです。

郵送でも申し込めますか?

再開分は電子申請システムのみです。——1回目の受付は郵送も可能でしたが、9月7日からの追加募集は電子申請だけ。システムの使い方を、7日より前に確かめておいてください。

業者に申請を代行してもらえますか?

できません。県が令和8年8月28日に注意喚起を出しています。——「本補助金は、申請者御本人が申請手続きを行う必要があります。施工業者等による代行申請はできません。代行申請であることが分かった場合は、不受理となります。また、申請受理後に代行申請が判明した場合は補助金の交付(決定)はできません」。県は行政書士法に触れる可能性にも言及しています。

では業者には何を頼めばいいですか?

書類の準備です。——「県の補助金は自分で申請しますが、必要な書類を出してもらえますか」と伝えてください。申請そのものは本人が行います。ここを混同している会社は、県の最新の告知を読んでいないということになります。

1回目は、どのくらいの速さで埋まったのですか?

4週間です。——5月11日に受付開始、5月19日に予算額の40%、5月21日に50%、5月25日に60%、5月26日に70%。6月1日に「予算額に達する見込み」と発表され、6月8日で締め切り。本来の受付期間は10月30日までで、予定件数は400件程度でした。

申請したら、すぐ工事を始めていいですか?

だめです。交付決定の通知前に着手すると対象外になります。——県は「審査には2か月程度かかることがありますが、交付決定が間に合わない場合は、着手を後ろ倒しにしていただく必要があります」としています。9月7日に申請すると、交付決定は11月ごろ。そこから着工して年度内に完了、という日程になります。

県内でいちばん大きい市に、独自の補助はありますか?

横浜市はありません。——市の公式のよくある質問が「外壁塗装(遮熱、断熱タイプ含む)及び屋根の補修・葺き替えに対する補助制度はございません」と答えています。遮熱・断熱タイプまで名指しで除外しているのが特徴です。

助成制度の一覧に「外壁」「塗装」が1回も出てこない市は?

川崎市です。——当サイトが市の助成制度一覧PDF(約35,000字)を数えたところ、「外壁」が0回、「塗装」が0回、「遮熱」が0回でした。否定されているのではなく、そもそも言及がありません。

よくある質問で「塗り替えの補助は行っておりません」と答えている市は?

相模原市です。——よくある質問に「市では、自宅の外壁の塗り替え、屋根の葺き替えや塗り替えに関する補助(助成)は行っておりません」とあります。そのうえで市は、国と県の制度を具体的に案内しています。

工種ごとの上限で、外壁の塗装に出る市は?

海老名市です。市の住宅改修支援事業補助金は、市が20種類の工事に番号を振った「補助対象改修工事及び工種別補助上限額」の1番目が「外壁等全面の塗装又は張り替え等」で上限10万円(2番目が屋根の塗装で5万円)。補助率は5分の1なので、工事費50万円で満額に届きます。全体の上限は一般20万円・多世代同居30万円。足場代は「No.1(外壁)の工事費として計上してください」と市が指定していて、上限の高いほうに寄せる形になっています。ただし注意が2つ。「全面」でないと出ません(一部だけの塗装、コーキングの打ち替えのみは対象外)。そして工事が終わって支払いを済ませてから申請する制度で、市が「事前に申請枠を確保することもできません」と書いています(予算約200件)。申請先は市役所ではなく海老名商工会議所です。くわしくは海老名市のページにまとめました。

耐震改修は、どの市がいちばん大きいですか?

川崎市です。130万円、非課税世帯なら180万円。——横浜市は115万円(非課税155万円)、相模原市は115万円(高齢者世帯等に加算)。当サイトが調べた市区では115万円がいちばん多く出てくる上限額なので(2026年9月11日時点)、川崎市はそこから大きく外れています。

家全体の耐震改修は無理そうです

川崎市には「部分改修」に100万円の枠があります。——家全体を評点1.0以上にするのが難しい場合に、一部だけでも補強するという考え方で、他市にあまり無い枠です。予算の都合であきらめかけている方は、この枠があることを市に伝えて相談してみてください。

市の耐震も、いま申し込めますか?

相模原市は、9月1日から9月14日まで、追加募集の抽選申込を受け付けています(25件)。——県の補助金は先着順、相模原市は抽選なので、動き方が違います。県は9月7日の朝に電子申請、市は期間内に申し込めば同じ土俵です。

「市の委託で耐震診断に来ました」と訪問されました

相模原市が注意喚起を出しています。——要点は「市はお知らせの配布はするが、電話や訪問での勧誘はしない」。つまり玄関に立っている時点で、市ではありません(全文は相模原市のページ)。県の8月28日の告知と合わせて、この9月はとくに注意してください。

海の近くですが、気をつけることはありますか?

金属部の錆が、外壁より先に出ます。——雨樋の金具、手すり、シャッターボックスなど。見積書で付帯部の範囲を必ず確認してください。外壁だけの見積もりだと、あとから追加になります。

県内では秦野市の耐震診断が10分の10(全額・限度額8万5千円)と手厚く、当サイトが調べた中でも数少ない「診断が無料になる」市でした。改修は2分の1・上限90万円です。——厚木市も診断が全額(上限9万円)で、改修は3分の2・上限100万円。市民税非課税世帯は150万円まで出ます。

「神奈川の外壁塗装 悪質業者リスト」はどこで見られますか?

そういう名前の一覧は存在しません。ただし神奈川県は「建設業者に対する監督処分について」を公開しています(県土整備局)。全国横断なら国土交通省「ネガティブ情報等検索サイト」で「処分を行った者」に神奈川県を指定します。当サイトで数えたところ神奈川県は5年で51件でした(2026年9月1日時点/東京都109件・埼玉県76件・千葉県38件)。ただしこれは建設業全体の処分で塗装だけを抜き出せず、理由も労働安全衛生法違反(現場の事故)が最多、刑法違反は全体の6%です。載っていない=安全でもありません。調べ方は悪質業者リストは存在しないにまとめ、手順を組み立てるツールも置いています。

塗り替えで固定資産税は上がりません。下がりもしません。上がるのはどんな工事なのかを、外壁塗装と固定資産税で条文から確かめています。

参考にした情報

  • 神奈川県「令和8年度神奈川県既存住宅省エネ改修事業費補助金」(補助額=補助対象経費の3分の1又は15万円のいずれか低い額/補助対象製品=国補助金の断熱性能基準において補助対象製品として登録されている窓、ガラス及び断熱材/「(注意)外気に接する窓(玄関ドア等含む)を改修することが必須となり」/対象住宅=県内にあること、申請者が常時居住し所有または区分所有していること、耐震性能を確保した住宅(昭和56年6月1日以降に建築確認を得て着工したもの又は現行の耐震基準に適合させる改修工事が施工されているもの)/申請受付期間 令和8年5月11日〜10月30日・予定件数400件程度)
  • 同 新着情報(令和8年8月28日「<注意喚起>本補助金は、申請者御本人が申請手続きを行う必要があります。施工業者等による代行申請はできません。代行申請であることが分かった場合は、不受理となります。また、申請受理後に代行申請が判明した場合は補助金の交付(決定)はできません。」「行政書士又は行政書士法人でない者が、他人の依頼を受けいかなる名目によるかを問わず報酬を得て、官公署に提出する書類を作成することは、法律で禁止されています。」/令和8年8月18日「9月7日(月曜日)から申請の受付を再開します。なお、受付方法は電子申請システムのみ(先着順)となりますので、ご注意ください。(注意)先着順での受付となるため、電子申請システム上で受付が『完了』となっていても受付可能件数(25件程度)を超過してからの申請であった場合には、不受理になる可能性があります。」/令和8年6月11日「6月8日分までの申請については抽選を行わず、すべての申請について確認を行います」/令和8年6月5日「6月8日分をもって申請を締め切ります」/令和8年6月1日「申請額が予算額に達する見込み」/5月26日70%/5月25日60%/5月21日50%/5月19日40%/5月8日「予算額に達した時点で複数の申請があった際には、『締切日の申請』を対象として、抽選で『交付対象とする申請』を選定する場合があります」/4月30日「申請受付期間は令和8年5月11日〜令和8年10月30日」/「交付決定の通知前に着手した場合は、補助金交付の対象となりません。審査には2か月程度かかることがありますが、交付決定が間に合わない場合は、着手を後ろ倒しにしていただく必要があります」)
  • 横浜市 よくある質問(「外壁塗装(遮熱、断熱タイプ含む)及び屋根の補修・葺き替えに対する補助制度はございません」/耐震改修 一般115万円・非課税世帯155万円/単価表「C.屋根工事 施工面積×12,100円」/省エネ改修の加算100万円)——詳細は横浜市のページ
  • 川崎市 住宅の助成制度一覧(約35,000字のPDFで「外壁」0回・「塗装」0回・「遮熱」0回/耐震改修 130万円・非課税世帯180万円/部分改修100万円/市に登録された診断士・施工者のみ/代理受領制度)——詳細は川崎市のページ
  • 相模原市 よくある質問(最終更新2026年6月24日/「市では、自宅の外壁の塗り替え、屋根の葺き替えや塗り替えに関する補助(助成)は行っておりません」/耐震改修計画・工事一括補助=費用の2分の1かつ上限115万円・高齢者世帯等に加算/9月1日〜9月14日 追加募集の抽選申込(25件)/窓口の簡易耐震診断は無料/公共機関の名を騙った訪問への注意喚起)——詳細は相模原市のページ
  • 最終確認日:2026年9月1日。県の補助金は9月7日から追加募集が始まります(25件程度・電子申請のみ・先着順)。相模原市の追加募集は9月14日までです。制度は年度で変わり、枠は数日で埋まることがあります。申し込む前に、必ず県・市の公式ページでご確認ください。
  • 神奈川県内の市町村は33あります。当サイトが個別に確認できたのは横浜市・川崎市・相模原市の3市です。確認できた市から順次このページに追加していきます。お住まいの市が載っていない場合は、「◯◯市 補助金 一覧」で検索して市の公式サイト(lg.jpドメイン)で確認してください。
  • 神奈川県「既存住宅省エネ改修事業費補助金」を開く——受付状況と電子申請の入口はここです。金額と受付状況は年度で変わります。申請の前に、必ずここで最新の内容を確かめてください