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倉敷市の外壁塗装に助成金は出る?——住宅課には無い。でも都市景観室が持っています
住所によっては出ます旧街道沿いなら外観の工事費の3分の2・上限200万円
- 住宅課は
- ページの冒頭で「補助金制度はありません」と明記。ここで諦める人がほとんどのはずです
- ただし
- 都市計画部 都市景観室が景観の助成を3本持っています。住宅課の振り分け案内には載っていません
- 旧街道
- 建築物等の外観に係る工事費の3分の2・上限200万円(6路線の沿道/美観地区内を除く)
- 駅周辺
- 景観形成重点地区は2分の1・上限150万円。令和11年4月からは100万円に下がります
- 耐震
- 全体改修で80%・上限115万円
倉敷市の住宅課は、ページの冒頭にこう書いています。——「※倉敷市住宅課には、住宅のリフォームや外壁塗装等に関する補助金制度はありません。」その通りです。ですが、これは「倉敷市に無い」という意味ではありませんでした。——都市計画部 都市景観室が、外観の工事に助成を出しています。旧街道の沿道なら外観に係る工事費の3分の2・上限200万円。外壁の工事に出る額としては大きいほうです(外観の修景には最大1,000万円の市もあります)。ただし対象は指定された道路の沿道だけ。まず住所を確かめるところから始めてください。
補助が出ても出なくても、次に気になるのは総額です。——30坪だといくらか/岡山の外壁塗装 悪質業者リスト
このページの内容全14項目
先に結論——住宅課には無い。都市景観室にはある
①住宅課には、外壁塗装の補助金はありません——市の住宅課がページの冒頭で明記
②ただし都市景観室が「外観の工事」に助成を出しています——旧街道景観整備事業=3分の2・上限200万円/景観形成重点地区=2分の1・上限150万円
③対象は指定された道路の沿道だけ——旧街道は6路線、重点地区は倉敷駅と美観地区を結ぶ倉敷中央通り沿い
④耐震は全体改修で80%・上限115万円——診断の自己負担は1万円
⑤環境の補助は設備だけ——太陽光・蓄電池・エネファームなど。塗装は入りません
「倉敷市 外壁塗装 助成金」で検索すると、1位に市の公式ページが出ます。——そして検索結果の説明文にも「ありません」が出ています。そこまで見て、探すのをやめる人がほとんどのはずです。
ですが、その「ありません」は住宅課についての説明でした。——倉敷市の外観に対する助成は、都市計画部 都市景観室が持っています。住宅課のページからは、そこへの案内がありません。担当が分かれている、というだけの理由で見つからない制度です。
住宅課が冒頭で「ありません」と書いています
「※倉敷市住宅課には、住宅のリフォームや外壁塗装等に関する補助金制度はありません。」
(倉敷市「お住まいに関する補助金・制度(一般向け)」ページ冒頭/建設局 建築部 住宅課 086-426-3531)
「外壁塗装等」と、名指しで書かれています。——制度の説明より先に、この一文が置かれています。
当サイトが全国の市区を調べてきたなかで、「無い」と書く市の書き方は3つに分かれました。
| 型 | 市 | 書き方 |
|---|---|---|
| ①問い合わせの多さを理由に前置きする | 札幌市・千葉市 | 「多くのお問合せを頂戴しておりますが」「お問合せのお電話を多く頂戴しておりますが」 |
| ②ネット記事の書かれ方に反論する | 神戸市・姫路市 | 「ホームページ等で『自治体によっては…』といった記載があるものも見受けられますが」 |
| ③無いと書いたうえで、行き先を示す | 倉敷市 | 「ありません」+4つの課への振り分け |
③がいちばん親切です。——「無い」で切られると、そこで詰まってしまう。倉敷市は「あなたが探しているものは、うちではなくこちらかもしれません」まで書いています。
4つの課への振り分け——ここが倉敷市の親切なところ
| 相談したいこと | 倉敷市の窓口 | 電話 |
|---|---|---|
| 介護保険に関わるリフォーム | 介護保険課 | 086-426-3343 |
| 障がい福祉に関わるリフォーム | 障がい福祉課 | —— |
| 耐震 | 建築指導課 | 086-426-3501 |
| 太陽光パネルや蓄電池など地球温暖化対策 | 地球温暖化対策室 | 086-426-3394 |
この4つは、住宅課が案内している行き先です。——福祉・防災・環境。「住宅を長持ちさせるための工事」という枠は、たしかにここにはありません。
ここに5つ目があります。——都市計画部 都市景観室(086-426-3494)。景観の助成を3本持っていて、そのうち2本は建築物の外観の工事費が対象です。住宅課の振り分け案内には載っていません。当サイトも当初、この4課だけを調べて「倉敷市に外壁塗装の補助は無い」と書いていました。2026年9月3日に調べ直して訂正しています。
住宅課のページに載っている制度も、市の補助金ではありませんでした。——みらいエコ住宅2026事業(国)、住宅性能表示制度、家賃債務保証制度、長期優良住宅認定制度、住宅瑕疵担保制度。いずれも国の制度や仕組みの案内です。
この振り分け表は、ほかの市を調べるときにも使えます。——市のサイトで住宅の部署のページに「ありません」と書いてあっても、そこで終わりにしないでください。倉敷市のように別の課へ案内している市があります。そして倉敷市で分かったとおり、福祉・耐震・環境の3方向だけでは足りません。4つ目に「景観」があります——金沢市にいたっては景観の助成が10本ありました。東広島市の酒蔵周辺地区も同じ型で、修繕・修景に2分の1・300万円(岡山市/津山市は3方向でしたが、宇治市にも景観の助成がありました)。
都市景観室が持っている3本——外観の工事費に最大200万円
倉敷市の都市計画部 都市景観室は、「景観・屋外広告物に関する支援制度」として3つの助成を出しています。
| 制度 | 対象 | 補助率 | 限度額 |
|---|---|---|---|
| 旧街道景観整備事業 | 建築物等の外観に係る工事費並びにそれに伴う設計費 | 3分の2 | 200万円 |
| 同(外構修景費) | 門、塀、生垣等の整備 | 3分の2 | 50万円 |
| 同(建築設備等修景費) | 給排水・空調・電気設備等の除去・隠蔽 | 3分の2 | 20万円 |
| 景観形成重点地区景観向上推進事業 | 景観形成基準に適合させるための改修 | 2分の1 | 150万円 |
| 美観地区景観整備事業 | 塀・生垣・門・柵などの工作物 | 3分の2 | 50万円 |
1行目が本命です。旧街道景観整備事業の補助対象経費は、市の言葉で「建築物等の新築、増築、改築、修繕及び補用替えに係る工事費のうち、外観に係る工事費並びにそれに伴う設計費」。——外観の工事費の3分の2、上限200万円。外壁の工事に出る額としては大きいほうです(外観の修景には最大1,000万円の市もあります)。
市の説明はこうです。「伝統的な建造物の修理を行う場合や、伝統的な町屋や蔵などと調和した建築物等に修景する場合、その工事費のうち、道路から通常望見できる部分の工事費の3分の2以内で、200万円を上限に補助金を交付するものです。」——「道路から通常望見できる部分」が条件で、市は「道路から見えない内装や庭部分などは対象外となります。」とも書いています。
対象は6路線。しかも美観地区の中は除きます
旧街道景観整備事業の「旧街道」は、要綱で6つの道路と定義されています。
- 市道阿知42号線(市道本町4号線との交差点から市道鶴形16号線との交差点までの区間に限る)
- 市道阿知49号線
- 市道阿知52号線
- 市道本町7号線
- 市道東町5号線
- 市道川西町13号線(市道川西町6号線との交差点から市道阿知52号線との交差点までの区間に限る)
2路線は「区間に限る」と書かれています。道路名だけで判断すると外れます。そして美観地区の区域内にあるものは、この事業からは除かれます(美観地区には別の枠があります)。
もうひとつ、塗る内容にも基準があります。要綱の別表第1(技術的細目)で、外壁はこう定められています。
町屋:白漆喰塗とし、必要に応じて腰板張り又はなまこ瓦張り仕上げとしたものその他これらに類するものであること。
蔵:白漆喰塗とし、なまこ瓦張り仕上げ又は焼板張り仕上げ(2階建の蔵における1階部分に限る。)としたものその他これらに類するものであること。
白漆喰です。——好きな色に塗って200万円、という制度ではありません。屋根も「本瓦葺き又は桟瓦葺きの切妻屋根」、塀は「塀瓦を施工し、かつ、壁面を白漆喰塗又は板張り仕上げとしたもの」と決まっています。
ただし、町屋や蔵でなくても道はあります。——別表には「その他の建築物」という区分があり、「江戸期から明治期にかけて建築された町屋及び蔵との景観上の調和が図られた意匠及び形態によるものであること。」とされています。普通の住宅でも、通りに調和させる方向の改修なら検討の余地があります。都市景観室に相談してください。
補助は1つの対象物件につき1回限り。ただし「この補助金の交付を受けた日から5年が経過した場合又は市長が特に必要と認める場合はこの限りではありません。」——5年経てばもう一度使えます。これは他の市ではあまり見ない条件です。
駅と美観地区を結ぶ通り沿いなら、2分の1・150万円
もうひとつが景観形成重点地区景観向上推進事業です。対象は倉敷駅と美観地区を結ぶ倉敷中央通り沿い——市が令和3年4月1日に「景観形成重点地区(倉敷駅周辺地区)」に指定した範囲です。
市が挙げている支援対象の例に、こう書かれています。
- 素材・材料・色彩に配慮した外壁や屋根の改修、低層部(1〜2階程度)の賑わい創出
- 建物の屋上や敷地内にある付帯設備(受水槽・受電盤など)の目隠し設置
- 外構の植栽、建築物の緑化、落ち着きのある夜間の演出照明
- 屋外広告物の除却・新設、色彩基準に適合するための変更
「素材・材料・色彩に配慮した外壁や屋根の改修」——塗り替えが入る書き方です。対象になるのは令和3年4月1日において現存し、景観形成基準・眺望保全基準・モデル地区掲出基準に適合していない建築物や屋外広告物。つまり「基準に合っていない建物を、合わせるための工事」に出る助成です。
限度額が下がります。市は支援期間を2段階で示しています。
令和8年4月1日〜令和11年3月31日(3年間)=2分の1・150万円
令和11年4月1日〜令和13年3月31日(2年間)=2分の1・100万円
——令和11年4月から50万円下がります。該当しそうな方は、この期間を意識してください。
美観地区の中に住んでいる方は美観地区景観整備事業になりますが、こちらの対象は塀・生垣・門・柵などの工作物(3分の2・50万円)、屋外に露出した設備の改修や目隠し(3分の2・20万円)、屋外広告物(3分の2・20万円)で、建物本体の外壁は入っていません。美観地区は伝統的建造物群保存地区でもあるため、建物には別の枠組みがあります。都市景観室で確認してください。
3つの制度に共通する条件は、市税を滞納していないこと、暴力団等でないこと、他の補助金と改修内容(範囲)が重複しないこと、そして「予算内での支援となりますので、年度途中でも支援制度が終了する場合があります。」という一文です。先着で消えます。
手続きは景観条例に基づく届出や屋外広告物条例による許可と並行して行う必要があります。塗る色を決める前に、都市景観室へ相談してください。申請時には施工前の写真(全景を含め、角度を変えて複数枚)が要ります。
住宅改造補助金——上限80万円、補助率は所得で5段階
倉敷市で金額がまとまっているのが、この制度です。ただしバリアフリーの改造で、外壁塗装は入りません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | 次のいずれかに該当し、市税を完納している方。①65歳以上で要支援または要介護認定を受けている方 ②身体障がい者手帳1級または2級をお持ちの方 ③療育手帳Aをお持ちで日常生活に介助が必要な方 |
| 対象工事 | 「浴室、便所、洗面所、玄関、廊下、階段、台所、居室、アプローチを改造することにより、対象者の自立を促し、介護者の負担を軽減するための工事」 |
| 上限 | 80万円 |
| 対象外 | 新築・増築・全面改築、修繕、申請前着工、介護保険制度の対象工事 |
| 窓口 | 倉敷市 介護保険課 086-426-3343 |
特徴は、補助率が所得で細かく分かれていることです。
| 世帯の所得税額 | 補助率 |
|---|---|
| 生活保護世帯 | 全額 |
| 非課税世帯 | 3分の2.5 |
| 年額20万円未満 | 3分の2 |
| 年額20万円以上50万円未満 | 2分の1 |
| 年額50万円以上 | 5分の2 |
所得税額で5段階に細かく刻んでいます。——多くの市は「一般」と「非課税世帯」の2段階か、せいぜい3段階です。倉敷市は所得税額で細かく刻んでいます。
そして「修繕」が対象外と明記されています。——傷んだところを直すだけでは通りません。「自立を促し、介護者の負担を軽減する」という目的が必要です。外壁の塗り替えは、この目的にどうやっても当てはまりません。
耐震——診断の自己負担は1万円、全体改修は8割・115万円
| 区分 | 補助額・補助率 | 上限 |
|---|---|---|
| 耐震診断(現況診断) | 診断費用9万円のうち8万円を補助=自己負担1万円(200㎡以下) | 8万円/棟 |
| 補強計画・部分補強計画の作成費 | 作成費9万円のうち8万円を補助 | 8万円/棟 |
| 耐震改修工事(全体) | 80% | 115万円(単価上限34,100円/㎡) |
| 部分耐震改修・耐震シェルター・防災ベッド(高齢者等世帯) | 80% | 80万円 |
| 部分耐震改修・耐震シェルター・防災ベッド(その他の世帯) | 50% | 80万円 |
対象は昭和56年5月31日以前に着工された木造住宅。兼用住宅は建物の半分以上が住宅用途であること。補強計画は診断結果で「倒壊の可能性がある」または「倒壊する可能性が高い」と判定されたものが要件。全体の耐震改修工事には岡山県木造住宅耐震診断員による工事監理が必要。高齢者等世帯=高齢者(65歳以上)居住世帯、障がい者居住世帯、または低所得者世帯。倉敷市 建設局 建築部 建築指導課 086-426-3501。
診断の自己負担1万円は、岡山市とまったく同じ設定です。——県内で足並みがそろっているということでしょう。
面白いのは「単価上限34,100円/㎡」という数字です。——当サイトが調べたなかで、上尾市がまったく同じ「住宅の床面積1㎡につき34,100円」という上限を使っていました。埼玉と岡山で同じ数字が出てくるということは、国の枠組みが共通だということです。
単価上限があると、家が小さいほど上限に届きにくくなります。——延べ床100㎡なら対象費用の上限は341万円。その80%は約273万円なので、115万円の上限が先に効きます。いっぽう延べ床40㎡だと対象費用の上限が136万4千円で、その80%は約109万円。115万円に届きません。小さい家では、上限まで使い切れない仕組みです。
環境の補助は設備だけ。受付件数まで公表しています
倉敷市の地球温暖化対策室が出している補助は、設備が対象です。そして受付の状況を件数で公表しています。
| 対象(戸建住宅向け) | 受付状況(令和8年8月28日時点) |
|---|---|
| 太陽光発電システム | 27件受付/200件予定 |
| 太陽熱利用システム | 5件受付/10件予定 |
| 燃料電池(エネファーム) | 1件受付/20件予定 |
| 定置型リチウムイオン蓄電池 | 188件受付/500件予定 |
| ZEH | 受付終了 |
| おひさまエコキュート | 受付終了 |
このほか電気自動車(軽自動車)44件/150件、プラグインハイブリッド車81件/150件、普通充電設備・V2Hは受付中。中小企業向けは予算額1,500万円に対し残額1,054万9千円。倉敷市 環境局 環境政策部 地球温暖化対策室 086-426-3394。
この表に、外壁塗装も断熱もありません。——設備を買って設置する工事だけです。遮熱塗料を塗っても、この枠には入りません。
ただし、受付件数を実数で出しているのは親切です。——「あと何件くらい残っているか」が分かるからです。当サイトが調べたなかでは、練馬区が予算残額を週1回公開、船橋市が残り予算を%で公表していました。先着順の制度では、この情報があるかどうかで動き方が変わります。
県のキャンペーンは「窓断熱のみ」
倉敷市のページから、岡山県の事業も案内されています。——「おかやま省エネ家電購入・住宅断熱リフォーム応援キャンペーン」です。
住宅断熱リフォームの対象は「窓断熱」のみ。しかも国の「先進的窓リノベ2026事業」の補助を受けたものに限られます。
外壁の断熱も、塗装も含まれていません。
(倉敷市「(岡山県事業)おかやま省エネ家電購入・住宅断熱リフォーム応援キャンペーン」/窓断熱は令和7年11月28日〜令和8年12月31日の施工分/県コールセンター 050-5893-1308)
「住宅断熱リフォーム」という名前だけ見ると、外壁も入りそうに見えます。——入りません。窓だけです。
そして条件が二重になっています。——国の先進的窓リノベ2026事業の補助を先に受けていることが前提。国の制度に乗ったうえで、県が上乗せする形です。この構造は、上尾市の住宅断熱改修奨励金や埼玉県の窓断熱リフォーム支援事業と同じでした。
省エネ家電のほうは、エアコン・冷蔵庫が補助額1万円以上、LED照明器具が5千円以上。受付は令和8年6月18日から12月31日までの参加店購入分です。塗装とは関係ありませんが、同じキャンペーンの中にあります。
岡山市とどう違うか
| 見るところ | 倉敷市 | 岡山市 |
|---|---|---|
| 塗装への補助 | なし(住宅課が冒頭で明記) | なし |
| バリアフリーの制度 | 住宅改造補助金(介護保険外) 上限80万円・補助率は所得で5段階 | すこやか住宅リフォーム助成事業 上限70万円(介護保険等併給なら50万円) |
| お金の受け取り方 | 記載を確認できず | 市から施工業者に直接支払い |
| 耐震診断 | 自己負担1万円 | 自己負担1万円(同じ) |
| 耐震改修(全体) | 80%・上限115万円(単価上限34,100円/㎡) | 5分の4・上限115万円 |
| 部分改修 | 高齢者等80%/その他50%(上限80万円) | 2分の1・上限80万円(高齢者等は5分の4) |
| 窓口の案内 | 住宅課が4課へ振り分け | 3つの課に分かれる(案内表は無し) |
制度の骨格はほとんど同じです。——塗装には出ない。バリアフリーと耐震にはある。耐震診断の自己負担は1万円で、改修の上限は115万円。県内で足並みがそろっています。
違うのは細部です。——倉敷市はバリアフリーの上限が10万円高く、補助率を所得で細かく刻んでいる。岡山市は助成金を施工業者に直接支払うという珍しい仕組みを持っています。
そして、住んでいる市の制度しか使えません。——倉敷市民が岡山市の制度を使うことはできません。——だから比べるのは制度ではなく、自分の市で頼める会社の見積書です。
助成が無い前提で、費用を下げる
| 順番 | やること | なぜ |
|---|---|---|
| 1 | 市が示す4方向に当てはまるか見る | 介護保険/障がい福祉/耐震/環境。どれにも当てはまらないなら、そこで探すのをやめて次へ進んでください |
| 2 | 家の年代を確かめる | 昭和56年5月31日以前の木造なら、耐震の枠が開きます。診断の自己負担は1万円。塗る前に家の状態を知る意味もあります |
| 3 | 同じ条件で2〜3社に出してもらう | ここが金額にいちばん効きます(相見積もりの取り方/一括見積もりサービスを比べる) |
| 4 | 数量(㎡)の入った見積書をもらう | 外壁◯㎡、屋根◯㎡、付帯部◯m。「外壁塗装一式」では比べられません(塗装面積の出し方/見積書チェック) |
| 5 | 外壁と屋根はまとめる | 足場代が1回で済みます(屋根塗装の費用) |
倉敷市の良いところは、答えが早く出ることです。——住宅課が「ありません」と書き、行き先も示している。だから「まだどこかにあるのでは」と探し続ける必要がありません。4方向を当たって外れたら、そこで調べものは終わりです。
そして、営業でこう言われたときの確かめ方も決まります。——「倉敷市の助成金が使えます」と言われたら、4方向のどれかを聞いてください。介護保険なのか、障がい福祉なのか、耐震なのか、環境なのか。どれでもないなら、その説明は成り立ちません(点検商法の見分け方/概算を先に見る)。
よくある質問
倉敷市に、外壁塗装の補助金はありますか?
住宅課にはありません。市の「お住まいに関する補助金・制度(一般向け)」ページの冒頭に「※倉敷市住宅課には、住宅のリフォームや外壁塗装等に関する補助金制度はありません。」と書かれています。ただし都市計画部 都市景観室が、外観の工事に対する助成を3本持っています。旧街道の沿道なら外観の工事費の3分の2・上限200万円です。
旧街道景観整備事業は、どこに住んでいれば使えますか?
要綱で定められた6路線の沿道です。市道阿知42号線(区間の限定あり)、市道阿知49号線、市道阿知52号線、市道本町7号線、市道東町5号線、市道川西町13号線(区間の限定あり)。美観地区の区域内にあるものは除かれます。
好きな色に塗って200万円もらえますか?
もらえません。要綱の別表で外壁は「白漆喰塗とし、必要に応じて腰板張り又はなまこ瓦張り仕上げとしたものその他これらに類するものであること。」と定められています。屋根や建具、塀にも同様の基準があります。
町屋や蔵ではない普通の家でも対象になりますか?
可能性はあります。別表には「その他の建築物」という区分があり、「江戸期から明治期にかけて建築された町屋及び蔵との景観上の調和が図られた意匠及び形態によるものであること。」とされています。判断は市が行うので、着工前に都市景観室へ相談してください。
倉敷駅の近くですが、旧街道の沿道ではありません。使える制度はありますか?
景観形成重点地区景観向上推進事業があります。倉敷駅と美観地区を結ぶ倉敷中央通り沿いが対象で、補助率2分の1・限度額150万円。市が挙げる対象例に「素材・材料・色彩に配慮した外壁や屋根の改修」が入っています。ただし令和11年4月1日からは限度額が100万円に下がります。
では、どこに聞けばいいのですか?
市が振り分けを案内しています。介護保険に関わるリフォームは介護保険課、障がい福祉に関わるものは障がい福祉課、耐震は建築指導課、太陽光パネルや蓄電池など地球温暖化対策は地球温暖化対策室です。
住宅改造補助金は外壁塗装に使えますか?
使えません。浴室、便所、洗面所、玄関、廊下、階段、台所、居室、アプローチを改造して、対象者の自立を促し介護者の負担を軽減するための工事が対象です。
住宅改造補助金はいくら出ますか?
上限80万円です。補助率は世帯の所得税額で5段階に分かれ、生活保護世帯は全額、非課税世帯は3分の2.5、年額20万円未満は3分の2、20万円以上50万円未満は2分の1、50万円以上は5分の2です。
住宅改造補助金の対象になるのは誰ですか?
65歳以上で要支援または要介護認定を受けている方、身体障がい者手帳1級または2級をお持ちの方、療育手帳Aをお持ちで日常生活に介助が必要な方のいずれかで、市税を完納していることが条件です。
耐震診断はいくらかかりますか?
自己負担は1万円です。200㎡以下の木造住宅で、診断費用9万円のうち8万円が補助されます。補強計画・部分補強計画の作成費も同じく9万円のうち8万円です。
耐震改修の補助はいくらですか?
全体の耐震改修工事なら補助率80%・上限115万円です。ただし1㎡あたり34,100円という単価の上限があり、岡山県木造住宅耐震診断員による工事監理が要件になっています。
部分的な耐震改修でも使えますか?
使えます。部分耐震改修・耐震シェルター・防災ベッドは、高齢者等世帯なら80%(上限80万円)、その他の世帯は50%(上限80万円)です。
高齢者等世帯とは何ですか?
高齢者(65歳以上)居住世帯、障がい者居住世帯、または低所得者世帯です。
耐震の対象になる家は?
昭和56年5月31日以前に着工された木造住宅です。兼用住宅の場合は、建物の半分以上が住宅用途である必要があります。
太陽光や蓄電池の補助はありますか?
あります。地球温暖化対策室が担当していて、太陽光発電システム、太陽熱利用システム、エネファーム、定置型リチウムイオン蓄電池などが対象です。ただし外壁塗装は入っていません。
県のキャンペーンで外壁の断熱はできますか?
できません。おかやま省エネ家電購入・住宅断熱リフォーム応援キャンペーンの住宅断熱リフォームは窓断熱のみが対象で、国の先進的窓リノベ2026事業の補助を受けたものに限られます。
遮熱塗料なら何かの補助が使えますか?
倉敷市の制度では使えません。住宅改造補助金はバリアフリー、耐震は補強工事、環境の補助は設備が対象で、塗装はどこにも入っていません。
「倉敷市の助成金が使えます」と言われました
制度名と、対象区域を聞いてください。倉敷市で外観の工事に出るのは都市景観室の3制度で、いずれも対象区域が限られます。景観・介護保険・障がい福祉・耐震・環境のどれかの制度名が出たら、自分が対象になるかを確かめてください。
岡山県全体の状況は、県のページにまとめました。——倉敷市が冒頭で「出ない」と書いているのと同じことを、県も別の言い方で書いています。「耐震改修に関する工事費のみが補助の対象」。県の断熱キャンペーンの中身と、県内の耐震補助の広がり方もあわせて整理しました。岡山県の外壁塗装助成金まとめをご覧ください。
お金がなくて外壁塗装ができないとき、倉敷市で使える手はありますか?
住宅課の補助には、ふつうの家の塗り替えに使えるものがありません。塗装に届く可能性があるのは、都市景観室の旧街道の景観整備事業のように、場所と建物の条件がそろったときだけです(このページの景観の章)。高齢者や障がいのある方の住まいなら住宅改造補助金、建物の年代によっては耐震の補助が使えることもあるので、同じ足場でできる工事がないかを先に見てください。借りる・減らすといった道は外壁塗装のお金がないときにまとめました。
岡山で外壁塗装の相場はいくらですか?
岡山だから相場が変わる、ということはありません。金額を決めるのは塗る面積と塗料のグレード、足場と下地の状態です。地域で変わるのは「補助で戻る額」のほうで、倉敷市では住宅課の補助で塗り替えに使えるものは無く、景観の補助は対象の場所と建物が限られます。坪数からの目安は30坪の相場に、同じ県の岡山市との違いはこのページの比較の章にまとめました。
塗り替えで固定資産税は上がりません。下がりもしません。上がるのはどんな工事なのかを、外壁塗装と固定資産税で条文から確かめています。
参考にした情報
- 倉敷市「景観・屋外広告物に関する支援制度」(都市計画部 都市景観室・ページ番号1006476)
- 倉敷市「倉敷市旧街道景観整備事業」(2026年6月25日更新)および「倉敷市旧街道景観整備事業補助金交付要綱」(旧街道の定義=6路線/別表第1 技術的細目/別表第2 補助対象経費)
- 倉敷市「倉敷市景観形成重点地区景観向上推進事業」(2026年4月15日更新)およびチラシ・交付要綱
- 倉敷市「美観地区景観整備事業」(2026年4月1日更新)
- 倉敷市「お住まいに関する補助金・制度(一般向け)」(建設局 建築部 住宅課/ページ冒頭に「※倉敷市住宅課には、住宅のリフォームや外壁塗装等に関する補助金制度はありません。」/リフォーム関連の問い合わせ先=介護保険リフォームは介護保険課、障がい福祉リフォームは障がい福祉課、耐震関連は建築指導課、太陽光・蓄電池など温暖化対策は地球温暖化対策室/掲載制度=みらいエコ住宅2026事業、住宅性能表示制度、家賃債務保証制度、長期優良住宅認定制度、住宅瑕疵担保制度/住宅課 086-426-3531)
- 倉敷市「住宅改造補助金(介護保険外)」(対象者=65歳以上で要支援または要介護認定者/身体障がい者手帳1級または2級所持者/療育手帳A所持者で日常生活に介助が必要な人。いずれも市税を完納していること/対象工事=「浴室、便所、洗面所、玄関、廊下、階段、台所、居室、アプローチを改造することにより、対象者の自立を促し、介護者の負担を軽減するための工事」/対象外=新築・増築・全面改築、修繕、申請前着工、介護保険制度対象工事/上限額80万円/補助率=生活保護世帯は全額、非課税世帯は2.5/3、年額20万円未満は2/3、20〜50万円未満は1/2、50万円以上は2/5/介護保険課 086-426-3343)
- 倉敷市「木造住宅 耐震診断・耐震改修補助事業」(対象=昭和56年5月31日以前に着工された木造住宅、兼用住宅は建物の半分以上が住宅用途/耐震診断(現況診断)=8万円/棟(診断費用9万円のうち)、200㎡以下/補強計画・部分補強計画=8万円/棟(作成費9万円のうち)、診断結果で「倒壊の可能性がある」または「倒壊する可能性が高い」と判定されたものが要件/耐震改修工事(全体)=80%・上限115万円、単価上限34,100円/㎡、岡山県木造住宅耐震診断員による工事監理が要件/部分耐震改修・耐震シェルター・防災ベッド=高齢者等世帯80%(上限80万円)、その他世帯50%(上限80万円)/高齢者等世帯=高齢者(65歳以上)居住世帯、障がい者居住世帯又は低所得者世帯/建設局 建築部 建築指導課 086-426-3501)
- 倉敷市「補助金制度について(令和8年度)」(環境局 環境政策部 地球温暖化対策室/令和8年8月28日時点の受付状況=太陽光発電システム27件/200件、太陽熱利用システム5件/10件、燃料電池(エネファーム)1件/20件、定置型リチウムイオン蓄電池188件/500件、ZEHは受付終了、おひさまエコキュートは受付終了、EV(軽自動車)44件/150件、プラグインハイブリッド車81件/150件、普通充電設備・V2Hは受付中/中小企業向けは予算額1,500万円・残額1,054万9千円/地球温暖化対策室 086-426-3394)
- 倉敷市「(岡山県事業)おかやま省エネ家電購入・住宅断熱リフォーム応援キャンペーン」(住宅断熱リフォームの対象は窓断熱のみ、「国の先進的窓リノベ2026事業の補助を受けたもの」に限定/窓断熱は令和7年11月28日〜令和8年12月31日の施工分、省エネ家電は令和8年6月18日〜12月31日の参加店購入分/省エネ家電はエアコン・冷蔵庫が補助額10,000円以上、LED照明器具が5,000円以上/県コールセンター 050-5893-1308)
- 最終確認日:2026年9月11日(旧街道景観整備事業・景観形成重点地区景観向上推進事業は受付中(どちらも予算内の制度))。制度は年度で変わり、先着順のものは予算に達すると受付が終わります。申し込む前に、必ず倉敷市の公式ページと各担当課で最新の内容をご確認ください。
- 倉敷市の公式ページを開く——金額と受付状況は年度で変わります。申請の前に、必ずここで最新の内容を確かめてください
岡山県内の5市を、1件ずつ市の公式情報で調べています。——倉敷市で出なくても、隣の市では条件が違うことがあります。全体像は岡山県の助成金まとめにあります。