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東京都の外壁塗装に助成金は出る?——都の制度は1つだけ。あとは区で全部違います

都の制度としてはありません—

都の枠
遮熱塗装が対象になるのは「断熱材の設置を行った部位に施工する場合」だけ
その条件
JIS K5602による日射反射率(近赤外線波長領域)が50%以上——この数字が23区にも出てきます
本題
外壁塗装への助成は区の制度です。区ごとに中身がまるで違います

東京都に、外壁塗装だけを対象にした助成金はありません。——都の補助金検索の「対象設備」を見ても、断熱材・窓・ドア・給湯器・浴槽…と並ぶなかに塗装がありません。ただしひとつだけ、遮熱塗装が対象になる条件があります。クール・ネット東京の「既存住宅における省エネ改修促進事業」で、断熱材の設置を行った部位に遮熱塗装を施工する場合です。条件は「JIS K5602の規定による日射反射率(近赤外線波長領域)が50%以上」。この数字が、23区の制度にもそのまま出てきます。そして区ごとの中身は、驚くほどバラバラでした。

補助が出ても出なくても、次に気になるのは総額です。——30坪だといくらか/業者を自分で調べる4つの方法

このページの内容全18項目

先に結論——都に外壁塗装単独の助成はありません

①東京都に、外壁塗装だけを対象にした助成はありません
②都の制度で遮熱塗装が対象になるのは「断熱材の設置を行った部位に施工する場合」だけ
③その条件が「JIS K5602の規定による日射反射率(近赤外線波長領域)が50%以上」——この数字が23区にも出てきます
④建築士が無料で家に来る制度があります(戸建住宅省エネ等リフォームアドバイザー派遣)
⑤外壁塗装への助成は、区の制度です——そして区ごとに中身がまるで違います

「東京都の助成金」という一本の制度は存在しません。——あるのは、都の省エネ関係の制度と、23区それぞれの制度です。そして区の制度は、金額も、条件も、申請の時期も、業者の縛りも、ばらばらでした。隣の区の話を持ち込むと外れます。

都で遮熱塗装が対象になる、たったひとつの条件

東京都(クール・ネット東京)の「既存住宅における省エネ改修促進事業」に、遮熱塗装の扱いが書かれています。

遮熱塗装は対象になります。ただし条件があります。
「本事業において断熱材の設置を行った部位に遮熱塗装を施工」する場合で、
「JIS K5602の規定による日射反射率(近赤外線波長領域)が50%以上」の性能が必須。
(令和8年度 既存住宅における省エネ改修促進事業/クール・ネット東京)

「断熱材の設置を行った部位に」——ここが効いています。——遮熱塗装だけでは申請できません。その部位に断熱材を入れる工事をして、そのうえで遮熱塗装をする、という組み合わせが要ります。

つまり、外壁を塗り替えるだけでは都の助成は使えません。——「東京都の補助金で外壁塗装ができます」という説明を受けたら、断熱材の工事が入っているかを確かめてください。入っていなければ、その話は成り立ちません。

外壁に断熱材を入れる工事は、それ自体が大きい工事です。——外側から断熱材を張る外張り断熱にせよ、内側から入れるにせよ、塗り替えのついでにできる規模ではありません(外壁の張り替え)。建て替えに近いタイミングでの大規模改修を想定した条件だと読めます。

「近赤外線50%以上」の出どころ——JIS K5602

当サイトは23区を調べるなかで、同じ数字に何度も出会いました。

制度条件の書き方
東京都(既存住宅における省エネ改修促進事業)「JIS K5602の規定による日射反射率(近赤外線波長領域)が50%以上」
杉並区「日射反射率測定値が近赤外線領域において50%以上の塗料・塗料色」
世田谷区「日射反射率(近赤外線)50パーセント以上を有する塗料」
足立区「近赤外線領域における日射反射率が50%以上の塗料で塗装すること」
葛飾区「日射反射率(近赤外線波長領域)が70%以上」——ここだけ70%
品川区「原則としてJISで定める試験法に基づき近赤外線領域における日射反射率50%以上」
江東区2ルート——「JIS K5675(屋根用高日射反射率塗料)の規格を満たすもの」または「JIS K5602・JIS R3106で近赤外領域50%以上」

都と3区が、そろって50%です。——そして東京都だけが、その根拠を「JIS K5602」と書いています。

ただし例外が1つありました。——葛飾区だけが70%です。「かつしかエコ助成金」の高反射率塗装は「日射反射率(近赤外線波長領域)が70%以上(又は同等以上の性能)であること」としています。20ポイントの差は、選べる色の幅を大きく変えます——70%以上となると白やそれに近い明るい色が中心になります。

JIS K5602は「塗膜の日射反射率の求め方」を定めた日本産業規格です。——測り方が決まっているから、メーカーが出す数字を比べられる。だから行政が条件に使えるわけです。「遮熱塗料です」という言葉ではなく、規格に基づいた数値で判定するという仕組みになっています。塗装店に「この色でJIS K5602の近赤外線反射率が50%以上あるページを見せてください」と頼めば、対応できるかどうかで会社の力量も分かります(複数社に同じことを聞いて比べる)。

塗料を選ぶときは、この規格名を覚えておいてください。——カタログで「JIS K5602」「日射反射率(近赤外線)」という表記を探します。色ごとに数値が載っているのがふつうです(屋根の遮熱塗料を公式数字で比べる)。

杉並区は「塗料・塗料色」と書いていました。——同じ製品でも色によって反射率が変わるからです。濃い色を選ぶと50%を割ることがあります。色を決める前に確認してください。

反射率の証明が要る場面もあります。——杉並区はパンフレットで50%以上が分からない場合、第三者機関による性能証明書と色見本を求めていて、例として日本塗料検査協会、建材試験センター発行の試験結果報告書、環境省の環境技術実証事業(ETV事業)の実証済み技術一覧を挙げています。

既存住宅における省エネ改修促進事業——窓200万円・断熱材100万円

都の制度の本体は、窓と断熱材です。

対象助成額
高断熱窓・ドア性能と大きさに応じた助成単価の合計(1,000円未満切り捨て)
1住戸あたり上限2,000,000円/防犯窓登録製品は3,000,000円
断熱材助成対象経費の3分の1/1住戸あたり上限1,000,000円(国補助金額との比較で最小額)
高断熱浴槽1住戸あたり95,000円

窓で最大200万円。——区の制度とは桁が違います。杉並区の窓の断熱改修が合わせて15万円、世田谷区が1窓15,000円ですから、窓をやるなら都の制度を先に見るべきということになります。

そして「防犯窓登録製品なら300万円」という上乗せがあります。——断熱と防犯を兼ねた窓を選ぶと100万円増える設計です。

対象者都内に住宅を所有する個人・法人及び管理組合(協同申請するリース事業者を含む)
事前申込令和8年5月29日から開始/契約締結が令和8年4月1日〜6月30日の場合の受付期限は令和9年3月31日
交付申請兼実績報告令和8年6月30日〜令和11年3月30日
問い合わせ創エネ支援チーム 03-6737-5300(平日9:00〜17:00/12:00〜13:00除く)

注意事項も見ておきます。——未使用品であること。新築住宅は対象外。他の同種助成金との重複受給禁止。そしてキャッシュバック利用時は対象経費から除外されます。

「キャッシュバックは対象経費から除外」は、覚えておく値打ちがあります。——業者から現金や商品券が戻ってくる形の値引きは、実質的な値引きとみなされて対象経費が減ります。兵庫県も同じ趣旨のことを書いていました——「業者からのキャッシュバックやクーポン券等での支払は実質的な値引きとみなされるため、補助対象外になります」。「補助金が出るぶんキャッシュバックします」という提案は、制度の趣旨と合いません。

建築士が無料で家に来ます——アドバイザー派遣

東京都には、お金ではなく人を出す制度があります。

「戸建住宅省エネ等リフォームアドバイザー派遣」
建築士が現地を訪問して、次の4つを行います。
①リフォーム意向と問題意識のヒアリング
②建物状況・設備の目視調査
③調査結果の説明
④省エネ化・再エネ化、バリアフリー化等の改修手法と各種補助制度情報の提供
費用は無料。

建築士が、工事を売る立場ではない第三者として来ます。——これは訪問販売で不安になった方や、複数社の見積もりを見ても判断できない方には、使う値打ちがあります(点検商法の見分け方)。「各種補助制度情報の提供」まで含まれているので、自分の区で何が使えるかを、その場で聞けます。

対象耐震性を有する都内の戸建住宅、二世帯住宅等の長屋の所有者
「耐震性を有する」とは新耐震基準(昭和56年6月1日導入)による建築、または耐震改修・診断で同等以上の耐震性が確認されたこと
費用無料
申込先一般社団法人東京都建築士事務所協会 050-3535-0299(9:00〜17:00/祝祭日・年末年始除く)
実施期間令和8年4月1日〜令和9年3月31日(予定件数到達時点で終了)

ひとつ、注意書きがあります。——「昭和56年6月1日から平成12年5月31日に着工した2階建以下の木造住宅は耐震性確認が必要な場合あり」。

ここでも2000年(平成12年)5月31日という日付が出てきます。——新耐震基準ではあるけれど、2000年の改正前に建った家という層です。この層は、いま築26年から45年。外壁塗装を2回目・3回目と考える時期の家がそのまま入ります(築30年の家の外壁)。

そして各区も、それぞれ相談窓口を持っています。——杉並区は区役所1階ロビーで毎週月・金の13時〜16時、無料・予約不要の「住宅増改築無料相談」。世田谷区は世田谷区住宅相談連絡協議会(03-3413-3046)が区内事業者を紹介。江戸川区は区内の建築組合を通じて工務店を紹介しています。

都の補助金検索——対象設備に「塗装」はありません

東京都は「東京都省エネ・再エネ住宅推進プラットフォーム」というサイトで、補助金を検索できるようにしています。——ここに都の事業が33件載っています。

絞り込みの条件を見ると、都の考え方が分かります。

物件種別新築/リフォーム、戸建/集合住宅、分譲/賃貸
対象設備断熱材/窓・ドア/給湯器/節湯水栓/浴槽/冷暖房/LED照明/太陽光発電等・蓄電池/EV充電器・V2H/木材の利用/診断・設計等/開発・技術支援
助成方法補助金・ポイント/アドバイザー派遣/税制/その他

「対象設備」の12項目に、塗装がありません。——断熱材はあるが、塗装は無い。これが東京都の立ち位置です。都が支援しているのは「断熱性能を上げる工事」であって、「外壁を塗り替える工事」ではありません。

このサイトは、都の補助金だけを扱っています。——ただしページ下部に「国の補助金」「区市町村の補助金」へのリンクがあります。都・国・区市町村の3つを1か所から辿れるので、調べ始めるときの入口としては便利です。

ただし、リンク先の情報がその区の最新とは限りません。——金額と期限は、必ず区の公式ページで取り直してください。年度替わりに条件が変わります。

都が「太陽光を載せる前に、屋根の塗り替え時期を説明せよ」と求めています

東京都の「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」に、外壁塗装の記事として見逃せない一文がありました。

都は既存住宅に太陽光発電設備を設置する場合について、事業者に対し「屋根の塗装や葺き替えなどメンテナンスの時期等、施主に丁寧な説明を行っていただくよう」求めています。
(東京都環境局 災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業)

これは、太陽光を載せると屋根が塗りにくくなるという問題を、都が制度の中で扱っているということです。

屋根にパネルを載せると、その下は塗れません。——塗り替えるにはパネルを一度外すことになり、脱着の費用がかかります。そしてスレート屋根の塗り替え周期は10年前後、太陽光パネルの寿命は20年以上とされています。順番を間違えると、パネルの下だけ傷んだ屋根が残ります(太陽光パネルと屋根塗装)。

だから順番は「先に塗る、あとで載せる」です。——屋根を塗り替えてから太陽光を設置すれば、次の塗り替えまでの時間を最大限に使えます。都が「メンテナンスの時期等、施主に丁寧な説明を」と求めているのは、設置業者が説明せずに載せてしまう例があるということでしょう。

すでにパネルが載っている家の場合は、世田谷区の制度が参考になります。同区の屋根の高反射改修は「太陽光発電システム、太陽熱ソーラーシステム及び太陽熱温水器の設置箇所を除く全面の施工」を条件にしていて、パネルの下は除いてよいと明記しています。

都のほかの制度——省エネ診断・設計、断熱・太陽光

東京都は、住宅関係の補助を33件持っています。塗装に直接関わらないものも含めて、主なものを挙げます。

事業内容
既存住宅における省エネ改修促進事業
(クール・ネット東京)
高断熱窓・ドア(上限200万円/防犯窓は300万円)、断熱材(1/3・上限100万円)、高断熱浴槽(95,000円)。断熱材を入れた部位への遮熱塗装が対象になる唯一の枠
令和8年度 東京都既存住宅省エネ診断・設計等支援事業省エネ診断=診断費用、既存住宅のBELS取得費用等/省エネ設計等=改修のための調査、設計、計画に係る費用、工事監理費用、改修後のBELS取得費用等
受付:令和8年4月1日〜令和9年3月31日/実績報告は令和9年3月15日必着
対象:住宅の所有者(共同住宅の区分所有者含む)、管理組合、売買契約済みで所有権移転前の者も可
東京都住宅政策本部 民間住宅部 計画課 03-5320-5459
災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業太陽光発電システム、断熱改修(高断熱窓・ドア・浴槽、断熱材)、戸建住宅向けV2H、蓄電池、エコキュート・ハイブリッド給湯器、太陽熱・地中熱利用システム、分譲マンション向けエコジョーズ・エコフィール
令和8年度は令和9年3月31日までに事前申込
戸建住宅省エネ等リフォームアドバイザー派遣建築士の無料派遣(上で説明)

「省エネ診断・設計等支援事業」は、塗装の前段として使える可能性があります。——改修のための調査・設計・計画の費用が対象なので、「どこをどう直すべきか」を専門家に見てもらう段階を支援する制度です。外壁塗装だけを考えている方には直接関係しませんが、断熱改修まで含めて考えるなら入口になります。

当サイトが一次情報で調べた23区(全区)

ここからが本題です。——当サイトは23区すべてについて、区の公式ページ・要綱・パンフレットPDFを読んで調べました。その結果を並べます。

区外壁塗装金額塗料の条件特徴
杉並区対象20%・上限15万円
(屋根と合わせて)
近赤外線50%以上の塗料・塗料色足場設置費・養生費・高圧洗浄費も対象経費/カバー工法は対象外/事後申請/残額を公開(8/18時点27.40%)
大田区対象10%・上限20万円
(A・B各20万で最大40万)
条件なし区が標準工事費を公表(外壁の塗装7,000円/㎡)/業者は区内に本社かつ本社と契約・1社のみ/足場設置も工事のうち
足立区対象(遮熱塗装)3分の1・上限5万円近赤外線50%以上遮熱塗装は戸建て住宅のみ/「工事費一式」「諸経費」は対象経費に含まない/令和8年8月21日に受付終了
世田谷区令和8年度から対象外屋根のみ7万円/1棟近赤外線50%以上区が「重要なお知らせ」で「④住宅の外壁改修(外壁塗装)」を対象外と明記/事前登録が必須/後期は10月1日から
板橋区助成なし——業者の登録名簿を公開し「必ず複数社から見積書をお取りください!!」/子育て世帯リフォーム支援は上限50万円だが対象は「子どもの安全」20項目
江戸川区助成なし——区が「外壁塗装等のリフォームの助成金制度はありません」と明記/融資あっせんで金利を一般2.0%→優遇0.9%に
葛飾区対象一律5万円(屋根等又は壁)
一律10万円(屋根等及び壁)
近赤外線70%以上23区で唯一の70%/定額/着工4週間前に事前協議+回答書待ち3〜4週間/完了報告に空き缶の写真/築1年以上
品川区対象10%・20万円(区民)
10%・100万円(管理組合・賃貸オーナー)
原則50%以上賃貸オーナー枠が23区最大/一部だけの施工でも可/ベランダも対象/令和8年度に所得要件撤廃・国都との併用可に/「現場に搬入した資材」の写真
江東区対象外
(屋根・屋上・ベランダのみ)
施工面積1㎡あたり1,000円・上限20万円JIS K5675または50%以上「立ち上がり、壁面は助成対象外」/面積は申請者が算出表を作成(天窓は除く・cm単位)/種類ごとに5年に1回
目黒区対象10パーセント10万円住宅リフォーム資金助成の一般リフォーム枠で屋根・外壁が対象/区内業者・税抜20万円以上/上限20万円の省エネ枠は「遮熱塗装・断熱塗装は含まれない」と区が明記/同系統の色は工事中写真が必要
千代田区対象
(屋上・壁面)
対象経費の50%・上限50万円
(23区で最も高い率と額)
使用色での測定で近赤外線50%以上+揮発性有機化合物が少ないもの「ヒートアイランド対策助成」の枠(屋上等緑化200万・壁面緑化50万などと同じ)/対象経費はトップコートと下地塗料だけ(防水材は含まない)/見積書はトップコートと防水材を分けて算出/工程を4パターンに分類して対象経費が変わる/バルコニー◯・ベランダ×・立上り×/陸屋根は投影面積、屋根は表面積/施工前に申請・工事の1〜2か月前に窓口(要予約)・先着順
中央区対象外
(屋上・屋根のみ)
導入費用の20%・上限10万円
中央エコアクトの特典を受けた家庭は35%・12万円
共同住宅(賃貸オーナー・管理組合)35万円
第三者機関の測定で近赤外線50%以上対象は「屋上・屋根用高反射率塗料」で外壁なし/区の別事業「中央エコアクト」の参加で助成率が1.75倍(23区ではこの形は中央区だけ)/工事費も導入費用に含む(諸経費・交通費は除く)/予算残額が20%になると窓口申請のみ/申請は工事の2週間程度前まで/完了写真は塗った面に縦幅・横幅を記入
渋谷区対象20%・上限10万円
(税抜5万円以上)
条件なし(遮熱でなくて可)「住宅簡易改修支援事業」の対象工事に「屋根・外壁などの改修および模様替えを行う外装工事」/門・塀・土間も対象/窓口は東京土建一般労働組合渋谷支部「住まいの相談室」で「施行事業者の指定はできません」/助成金は協定事業者へ直接交付=施主は総工事代金から助成金を引いた額を払う(立て替え不要)/その住宅で一度きり(ブロック塀は例外)/申請後に着工・完了届は10日以内
港区対象外
(屋上・屋根のみ)
材料費の全額と面積×2,000円の低いほう
区民30万円/管理組合等・中小企業者100万円
明度(L*値)60以上 かつ 近赤外域60%以上区が冒頭に「屋上・屋根のみが助成対象で、外壁は助成対象外です」と明記/助成の基準が「材料費」(千代田区も塗料代が基準。港区は塗料とプライマー。ウレタン防水・人件費・消費税は除く)/見積書は「材料費」と「施工費」を分けて記載/第三者機関の証明書が必要でメーカー発行は不可(区のリスト掲載品なら不要)/二度塗りは面積も2倍で換算/過去12年以内に同じ住所で申請不可(渋谷区は「その住宅で一度きり」)/着工前申請・年度をまたぐ工事は不可
新宿区対象外
(屋根・屋上のみ)
施工面積1㎡あたり2,000円
上限20万円
JIS K5675適合品または近赤外線50%以上機器区分が「高反射率塗装(屋根又は屋上)」=外壁は入らない/立ち上がり部分は面積に入る(天窓は除く)=文京と真逆/面積の「算出計算式及び計算式に使用した数値」を書いた図面(手書き可)が必要(江東区も申請者が平面図から自分で計算)/受付は年4期で各期に予算/事後申請・足場の解体前に完了写真/施工完了日と支払完了日が1年以上離れると不可
文京区対象外
(屋根・屋上のみ)
床面積1㎡あたり2,000円
上限40万円(管理組合等100万円)
JIS K5675適合品または近赤外線50%以上区が「外壁は助成対象外です」と明記/助成額は「登記の一番広い階の床面積」と「実際に塗った面積」の小さいほう×2,000円=戸建てでは上限に届きにくい/屋根と屋上が両方ある建物は片方だけでは対象外/太陽光発電と同時施工は対象外/庇・ベランダ・立ち上がり・天窓は面積に入らない(笠木は入る)
豊島区所得の条件つきで対象30%以内
修繕10万円/リフォーム20万円
条件なし「住宅修繕・リフォーム資金助成」=前年の世帯の月額所得158,000円以下(条件により214,000円)・区内に2年以上居住/業者は「豊島区住宅相談連絡会」の会員に限られ、連絡会が施主に紹介する/エコ住宅助成の6機器に塗装なし/区が「点検商法」の被害を公表し、申請書をウェブに載せていない
北区対象20%・上限10万円条件なし(遮熱でなくて可)「住まい改修支援助成」の対象工事一覧に「外壁の塗り替え」が名指し/区内の中小事業者(区内営業所でも可)/一度も受けたことがない方に限る=一生に一度/予算2,000万円・200件(令和7年度は12月10日に締切)/コーキングの工事中写真がないとその工事分が除外/耐震・省エネ助成との併用不可
台東区対象外
(屋根のみ)
20%・上限15万円近赤外域40%以上(23区でいちばんゆるい)区が「外壁(側面)の塗装工事は対象外です」と明記/足場代も対象(対象外工事とは按分)/先着順ではなく抽選・前期は122件中80件が受理/令和8年度の事前申込は前期・後期とも終了/完了時に使用前と使用後の塗料缶の写真/業者の指定なし・住所も問わない
墨田区対象
(屋根が必須)
10%・上限15万円
(分譲マンション共用部30万円)
熱交換塗料または近赤外線50%以上「屋根面全体」または「屋根面全体及び壁全面」=外壁だけは対象外/申請は着工の1か月前〜7営業日前の窓口持参のみ(郵送不可・早すぎも不可)/完了時に出荷証明書とすべての使用済み塗料缶の写真の両方/予算残額を公開(9/1時点で2,894万円)
中野区助成なし——省エネ補助は設備6つで塗装なし/ただし耐震補強が2分の1・限度額250万円(115万円が多いなかで大きい額。文京区・港区は最大400万円/延べ床1㎡39,900円という単価つき)/区登録の診断士・施工者が必須
荒川区助成なし——区が「外壁塗装や簡易リフォームの工事費に対する補助・助成金ではございません」と明記/融資あっ旋で外壁・屋根の工事は本人負担0.38%(20万〜500万円・7年以内)/耐震補強5分の4・180万円(優遇で360万円)/エコ助成12項目に塗装なし
練馬区助成なし——詳細は個別ページへ

これで23区すべてを、区の公式ページと要綱・パンフレットで確認しました。——「無い」とも「ある」とも書きません。まとめサイトには23区すべての一覧が載っていますが、年度が変わって条件が変わっていることがあります。

実例があります。——世田谷区は令和8年度から外壁塗装を対象外にしました。それでも検索結果には「世田谷区は外壁塗装に最大7万円」と書いたページがいくつも残っていました。令和7年度までは、そのとおりだったからです。

23区外の26市も、それぞれ違います

東京都は23区だけではありません。——八王子・立川・武蔵野・三鷹・府中・調布・町田・小平・日野・西東京など26の市と、町村があります。ここも区と同じく、市ごとに制度が違います。——八王子市は出ます。小金井市は屋根の遮熱塗装に定額4万円が出ます(外壁は対象外)。国分寺市は融資あっせんの対象工事に「塗装等の工事」と明記していて、本人負担0%で400万円まで借りられます。東村山市は「住宅本体の修繕」が対象で塗装を除いていないため出る可能性があります(ただし現金でなくポイント、事後申請、抽選)。町田市・府中市・西東京市・小平市・調布市・立川市・三鷹市・日野市・青梅市・あきる野市・東久留米市は出ません。——ただし西東京市には、市と協定を結んだ団体が業者を紹介してくれる窓口があります(西東京市の制度をくわしく見る)。また小平市のあっせん事業は、受注できる工事に「外壁塗装」を名指しで挙げています。調布市の断熱改修補助は「国か都の補助を受けた人」への上乗せなので、国と都が塗装を対象にしていない以上、市の分も自動的に外れます。立川市は「外壁塗装や屋根の補修に対する助成制度はありません」と明記したうえで、断熱改修補助の対象を「外壁・天井・床の断熱材への改修」としています——外壁という字はあっても断熱材で、塗装ではありません。三鷹市には無料相談会があり、相談例に「屋根や外壁などの改修の目安は」と挙げられています。日野市は断熱改修補助の注意事項に「外壁塗装や屋根の葺き替え工事は対象ではありません」と書き、申請には「2社以上の見積書」を求めています。青梅市は住宅に関する13の補助制度を1枚のチラシにまとめていて、そこに塗装はありません。あきる野市は省エネ機器の補助を平成29年度で廃止し、住宅支援は耐震一本(5分の4・上限110万円)に絞っています。東久留米市は市の職人紹介に「大工・左官・塗装・屋根」と職種で塗装を挙げ、毎月第2木曜に予約不要の相談会を開いています。

昭島市は、戸建ての塗装助成は確認できませんでしたが、築20年以上・10戸以上などの要件を満たすマンションが屋根防水・床防水・外壁塗装等を全て行うと、翌年度の固定資産税が3分の1減額されます。

羽村市は、高遮熱塗装等改修工事に対象経費の2分の1、優先6万円・一般3万円分のエコポイントを助成します。日射反射率50%以上などの性能資料と、着工前の届出が要点です。

清瀬市は、戸建ての外壁塗装助成は確認できませんでしたが、条件を満たすマンションが外壁塗装・床防水・屋根防水を一体で行うと、翌年度の固定資産税が3分の1減額されます。

稲城市は、商工会の住宅改修等補助金で内外壁の塗装及び張替えが対象でした。税抜き工事額の10%・上限15万円ですが、令和8年度の受付は6月11日に終了しています。

武蔵野市は、戸建ての外壁塗装助成は確認できませんでしたが、条件を満たす分譲マンションが外壁塗装・床防水・屋根防水を一体で行うと、翌年度の固定資産税が3分の1減額されます。

多摩市は、戸建ての外壁塗装助成は確認できませんでしたが、既存住宅の断熱窓には対象経費の4分の1(市内事業者利用で上限6万円)の補助があります。塗装ではなく窓改修が対象です。

国立市は、戸建ての外壁塗装助成は確認できませんでしたが、既存ブロック塀を撤去して生垣を設置する工事には、区域により1メートル13,000円または16,000円の補助があります。

狛江市は、外壁塗装助成は確認できませんでしたが、木造耐震改修と同時の住宅リフォームには費用の5分の1、上限20万円の助成があります。

福生市は、外壁塗装が助成の対象です。——福生市商工会の住宅改修等工事費助成事業で、高遮熱塗装(JIS K5675認定品か日射反射率50%以上・屋根または屋上)は20%・上限20万円、省エネ対象外の普通の塗装工事も10%・上限10万円。市内の登録施工業者に頼むことが条件で、三次募集は令和8年10月1日からです(福生市の制度をくわしく見る)。

東大和市は、住宅・店舗リフォーム資金補助金が令和4年度以降実施されていません。——年度内の予算切れではなく事業そのものが動いていないため、待っても始まりません。市の支援は耐震(診断3分の1・上限5万円、改修3分の1・上限30万円)と、生垣を造る場合のブロック塀撤去(1メートル3,000円以内・上限6万円)に絞られています(東大和市の制度をくわしく見る)。

武蔵村山市は、遮熱性塗装工事が補助の対象で、しかも「屋上、外壁、ベランダ」と外壁がはっきり入っています。——工事費の2分の1で、市内業者なら上限5万円、市外業者なら上限3万円。塗料はJIS K5602で日射反射率50%以上(屋上はK5675適合品も可)。2026年9月4日時点の予算残額は352万6千円で、交付申請の期限は令和9年2月1日です(武蔵村山市の制度をくわしく見る)。

一次情報で確認できた例を2つ挙げます。まず、出る市。

八王子市の「居住環境整備補助金」は、外壁と屋根の塗装が対象です。——「長寿命化改修工事」という区分の工事例に「屋根、外壁の塗装」とそのまま書かれていて、対象工事費の20パーセント以内・上限5万円。塗料の種類は問われません。
ただし市内の登録施工業者に頼むこと、交付決定が出るまで契約しないことが条件です。上限15万円の「省エネルギー化改修工事」のほうは、工事例に「(遮熱は除く)」と書かれています。(八王子市の制度をくわしく見る)

次に、出ない市を2つ。

町田市には、外壁塗装を対象にした助成がありません。——検索で見かける「町田市の外壁塗装助成金10万円」は、住宅バリアフリー化改修工事助成金の上限額で、塗装は元から対象外。しかも市は「本助成制度は、廃止しました」と書いており、2025年度で終了しています。ただし木造住宅の耐震改修は手厚く、2000年5月31日までに着工された家まで対象です。(町田市の制度をくわしく見る)

「注記:府中市では、住宅の外壁塗装(遮熱塗装を含む)・屋根の補修・内装の模様替えなど、一般的なリフォームに対する助成制度はありません。」
(府中市「リフォームや良質な住まいづくりなどに関する情報」)

「(遮熱塗装を含む)」と括弧書きされているのが、この一文の親切なところです。——「遮熱塗料なら出るのでは」と考える人がいることを、市が分かっている書き方です。府中市では遮熱でも出ません。——ただし窓の断熱改修(上限10万円)と耐震改修(限度額170万円)、避難路に面したブロック塀の建替え(3分の2、国産木材の木塀なら加算分は全額)には出ます。(府中市の制度をくわしく見る)

府中市には「エコハウス設備設置費助成金交付事業」があります。——ただし自然エネルギーの有効活用を促進するための制度で、設備が対象です。塗装は入っていません。

23区外にお住まいの方も、調べ方は同じです。——市の公式サイトで「リフォーム 助成」「省エネ 助成」を検索し、担当課を環境系と住宅系の2系統で探し、PDFまで開く。この手順は区でも市でも変わりません(下の確かめる手順)。

そして東京都の制度は、23区でも26市でも同じように使えます。——建築士の無料派遣も、既存住宅における省エネ改修促進事業も、対象は「都内」です。制度が無い市でも、工事費そのものは複数社の見積書を比べれば下がります。

いつまで使えるのか——終わり方が5種類あります

「東京都の外壁塗装助成金は、いつまで使えるのか」——ここまで読んで、これがいちばん知りたいことになった方が多いはずです。答えは「区によって、終わり方そのものが違う」です。当サイトが23区と26市を一次情報で確認した中から、実際に起きている5つの型を並べます。

終わり方実際にあった例(当サイト確認分)いつ確かめるか
①予算が尽きて終わる杉並区は残額を公開しており8月18日時点で27.40%。墨田区も公開しており9月1日時点で2,894万円。中央区は残額が20%を切ると窓口申請のみに切り替わります申し込む直前。数字が動きます
②日付で締め切る足立区は令和8年8月21日に受付終了。北区は令和7年度が12月10日締切(予算2,000万円・200件)年度の前半。後半では遅いことがあります
③抽選で件数が決まる台東区は先着順ではなく抽選。前期は122件の申込に対し80件が受理。令和8年度は前期・後期とも事前申込が終了しています申込期間の告知。早く出しても有利になりません
④期に分けて配る新宿区は受付が年4期で、各期に予算があります。世田谷区は後期が10月1日からです次の期の開始日。1回逃しても次があります
⑤制度そのものが終わる世田谷区は令和8年度から外壁を対象外にしました(区が「重要なお知らせ」で明記)。東大和市は住宅・店舗リフォーム資金補助金が令和4年度以降実施されていません今年度の要綱。去年あっても今年あるとは限りません

①②③④は「今年もあるが、もう間に合わないかもしれない」。⑤だけは「待っても始まらない」——ここが決定的に違います。⑤に当たったら、助成金を待つのをやめて見積もりに進んでください。

都の事業は、区とは期限の形が違います

東京都の既存住宅の省エネ改修促進事業は、区の助成より期間が長く取られています。事前申込は令和8年5月29日から開始で、契約締結が令和8年4月1日〜6月30日の場合の受付期限は令和9年3月31日。交付申請兼実績報告は令和8年6月30日から令和11年3月30日までとされています。

ただし都の事業に外壁塗装は入っていません(対象は窓・断熱材などの設備)。期限に余裕があるのは、あなたが使えない制度のほう——という順番になっている点に注意してください。

「2025年度」の情報を見ていませんか

いま検索すると、2025年度(令和7年度)の記事がかなり上位に残っています。制度は年度ごとに組み替えられるので、去年の金額・条件・期限をそのまま信じると、申請の段階で食い違います。

見分け方は簡単です。区の公式ページで「令和8年度」と書いてあるかを確かめる——これだけです。世田谷区のように去年は対象で、今年から対象外になった例が実際にあります。本ページは2026年9月2日時点の一次情報でまとめています(各区の出典は最後の一覧)。

支援には3つの型があります——お金・名簿・金利

7区を並べると、「助成金が無い区は何もしていない」という見方が正しくないことが分かります。

型区やっていること
お金を出す杉並・大田・足立・世田谷・葛飾・品川・江東・目黒・墨田・台東・北・豊島工事費の10〜33%を助成(上限5万〜20万円)。豊島は所得の条件つきで30%
業者情報を出す板橋登録名簿を公開(建設業の許可番号・従業者数・請負件数・見積作成費用まで)+「必ず複数社(2者以上)から見積書をお取りください」
金利を下げる江戸川・荒川江戸川は融資あっせんで一般2.0%/優遇0.9%。200万円を10年で借りると差は約11.6万円/荒川は外壁・屋根の工事で本人負担0.38%(7年以内・500万円まで)。「外壁、屋根の修繕」を優遇区分に明記

江戸川区の金利差11.6万円は、杉並区の助成上限15万円に近い額です。——借りる前提なら、助成が無い区のほうが有利になることもあるということになります(外壁塗装でローンは組めるか)。

板橋区の名簿は、金額の話ではありませんが実用的です。——登録の条件が「区内に本店・支店・営業所」「事業実績3年以上」「建設業の許可か建築士などの資格保有者が在籍」「税の滞納なし」で、そこまでは区が確かめています。ただし区自身が「掲載内容は、各事業者の申出に基づくものです」「区では、あっせんや調停及び仲裁は行いません」と書いているので、お墨付きではありません。

3つの型に共通していることがあります。——どの区も、業者選びを心配しています。板橋区は名簿と「複数社から見積書を」、江戸川区は工務店の紹介、杉並区は区役所1階の無料相談、世田谷区は住宅相談連絡協議会。そして東京都は建築士を無料で派遣する。

行政がここまで同じことをしているのは、それだけトラブルが多いからだと読めます(塗装業者の選び方)。

同じ数字でも、設計はバラバラです

「近赤外線50%以上」という条件は、杉並・世田谷・足立の3区で共通していました。——ですが、そこから先の作りは驚くほど違います。

論点区によって、こう分かれます
カバー工法世田谷区は対象(屋根材が50%以上なら可)/杉並区は「カバー工法、重ね葺き等は対象外」——正反対
申請の時期杉並区は事後申請(工事と支払いの完了後)/世田谷区は事前登録が必須/大田区・足立区は着工前(足場を組んだ時点で着工)
足場代杉並区は「仮設工事費(足場設置費、養生費)」が対象経費/足立区は「工事費一式」「諸経費」を対象外と名指し
業者の縛り大田区は「区内に本社」かつ「本社と契約」かつ「1社で全書類」/世田谷区は「区内に店舗、営業所など」/杉並区は記載を確認できず
残額の公開杉並区は数字で公開(申込率27.40%)/世田谷区は「お答えできかねます」
塗る範囲世田谷区は「全面の施工」が条件(太陽光パネル等の設置箇所は除く)/杉並区は全面の指定を確認できず

「東京都の外壁塗装助成」という一般論は、成り立ちません。——自分の区の要綱を読むしかないということです。そして要綱は、区のホームページのPDFの中にあります。ページの本文だけでは、こうした条件は出てきません。

自分の区の制度を確かめる手順

当サイトが23区を調べるときに使っている手順を、そのまま書きます。

1区の公式サイトで検索する——「リフォーム 助成」「省エネ 助成」「エコ住宅」「高日射反射率」など。まとめサイトではなく区のサイトで
2担当課を2系統で探す——環境系(環境課・気候危機対策課・ゼロカーボン推進課・環境政策課)と住宅系(住宅政策課・建築調整課・まちなみ景観課)。塗装の助成は環境系にあることが多い
3PDFを開く——「申請の手引き」「パンフレット」「要綱」。金額の条件も、対象外の工事も、写真の撮り方も、PDFの中にあります
4年度を確かめる——「令和8年度」と書いてあるか。去年のページが残っていることがあります
5受付状況を見る——先着順なら、もう終わっていることがあります(足立区は令和8年8月21日に終了)
6迷ったら電話する——制度名と、自分の工事内容を伝えて聞くのがいちばん早い

まとめサイトの一覧は「探す道具」として使ってください。——どの区に何がありそうか、の当たりを付けるには便利です。ですが金額と期限は、必ず区の公式ページで取り直してください。

当サイトも同じことをしています。——ポータルの一覧で当たりを付けて、区の公式ページとPDFで全部確かめ直す。そのうえで、確かめられなかったことは「確認できませんでした」と書くようにしています。

都でも区でも出ない場合

助成が出ない、あるいは出ても10%——という前提で考えてください。——120万円の工事で15万円戻っても、105万円は自分で払います。だから金額を決めるのは、助成ではなく見積もりです。

いちばん効くのは、同じ条件で複数社に出してもらうことです。——「外壁塗装一式 120万円」では、2社を並べても比べられません。外壁◯㎡、屋根◯㎡、付帯部◯m、足場◯㎡。数量が入っているかどうかを見てください(塗装面積の出し方/同じ条件で複数社に出してもらう)。

大田区の数字が、物差しとして使えます。——区が定めた標準工事費は外壁の塗装7,000円/㎡、屋根の塗装7,000円/㎡、雨どいの改修7,000円/mです。外壁120㎡なら84万円という計算になります。

ただしこれは大田区が助成の算定に使う上限金額であって、市場の相場ではありません。——塗料のグレード、下地の傷み、足場の組みにくさで変わります。出発点の数字として見てください。

東京都内は、住宅が密集した地域が多い土地です。——隣家との距離が近いと、足場の組み方と飛散防止の手間が変わります。見積書の足場代が他社と大きく違うときは、その理由を聞いてください(費用の内訳と足場代/足場なしと言われたら)。大田区の羽田・大森や江戸川区の臨海部など、海に近い地域では塩害も考える必要があります(塩害地域の外壁塗装)。

塗料のグレードでも変わります。——シリコンとフッ素では初期費用も持ちも違います。助成の条件で「近赤外線50%以上」が要る区では、そのなかから選ぶことになりますが、そこでもグレードの幅があります(塗料の選び方/条件を入れて概算を出す)。

「東京都の助成金が使えます」と言われたら、制度名を聞いてください。——東京都に外壁塗装だけを対象にした助成はありません。都の制度で遮熱塗装が関わるのは「断熱材の設置を行った部位に施工する場合」だけです。区の話なら、どの区のどの制度かを確かめてください。そしてその区に本社(または営業所)があるか、申請の時期は事前か事後か——ここまで答えられる相手かどうかで、話の確かさが分かります。

国の補助金なら使えますか

市町村の制度を調べたあとに、次に気になるのが国の制度だと思います。先に答えを書きます。外壁塗装そのものに出る国の補助金は、ありません。

よく名前が挙がるみらいエコ住宅2026事業も、対象は窓などの開口部の断熱改修、躯体の断熱改修、給湯器といった設備です。塗り替えは対象工事に入っていません。

まぎらわしいのが「躯体の断熱改修」です。これは壁・天井・床に断熱材を入れる工事のことで、断熱塗料や遮熱塗料を塗ることではありません。「外壁が対象」という説明だけを見て、塗り替えも入ると思ってしまう方がいます。

窓の断熱や給湯器の交換を同時にやるなら、その部分は対象になり得ます。ただし申請には「住宅省エネ支援事業者」に登録した業者が工事を請け負う必要があり、予算の上限に達した時点で受付が終わります。くわしくは国の制度と外壁塗装の関係にまとめました。

よくある質問

東京都の外壁塗装の助成金は、いつまで使えますか?

区によって終わり方が5種類あり、一律の期限はありません。①予算が尽きて終わる(杉並区は8月18日時点で残額27.40%、墨田区は9月1日時点で2,894万円と公開)②日付で締め切る(足立区は令和8年8月21日に受付終了)③抽選で件数が決まる(台東区)④年4期などに分けて配る(新宿区)⑤制度そのものが終わる(世田谷区は令和8年度から外壁を対象外)。①〜④は今年もあるが間に合わない可能性、⑤は待っても始まりません。申し込む直前に区の公式ページで「令和8年度」の表記と受付状況を確かめてください。

東京都で、外壁塗装に助成金は出ますか?

東京都自身に、外壁塗装だけを対象にした助成はありません。都の補助金検索の対象設備は断熱材/窓・ドア/給湯器/節湯水栓/浴槽/冷暖房/LED照明/太陽光発電等・蓄電池/EV充電器・V2H/木材の利用/診断・設計等/開発・技術支援で、塗装は入っていません。ただし区市町村には外壁塗装が対象の制度があります。

都の制度で遮熱塗装が対象になることはありますか?

あります。クール・ネット東京の「既存住宅における省エネ改修促進事業」で、断熱材の設置を行った部位に遮熱塗装を施工する場合です。JIS K5602の規定による日射反射率(近赤外線波長領域)が50%以上の性能が必須とされています。

遮熱塗装だけで申請できますか?

できません。あくまで「本事業において断熱材の設置を行った部位に」施工する場合が条件です。外壁に断熱材を入れて、その部位に遮熱塗装をする、という組み合わせになります。

「近赤外線50%以上」という数字はどこから来ていますか?

JIS K5602という日本産業規格です。都の制度が「JIS K5602の規定による日射反射率(近赤外線波長領域)が50%以上」と明記しています。杉並区・世田谷区・足立区の制度も同じ50%を使っていて、測定方法が定まっているため数字がそろっていると考えられます。

既存住宅における省エネ改修促進事業はいくら出ますか?

高断熱窓・ドアが1住戸あたり上限200万円(防犯窓登録製品は300万円)、断熱材が助成対象経費の3分の1・1住戸あたり上限100万円、高断熱浴槽が1住戸あたり95,000円です。

その事業の申請期間はいつですか?

事前申込は令和8年5月29日から開始で、契約締結が令和8年4月1日から6月30日の場合の受付期限は令和9年3月31日です。交付申請兼実績報告は令和8年6月30日から令和11年3月30日までとされています。

東京都の無料アドバイザー派遣とは何ですか?

「戸建住宅省エネ等リフォームアドバイザー派遣」です。建築士が現地を訪問し、リフォーム意向のヒアリング、建物状況・設備の目視調査、調査結果の説明、省エネ化・再エネ化・バリアフリー化等の改修手法と各種補助制度の情報提供を行います。費用は無料です。

アドバイザー派遣は誰でも使えますか?

耐震性を有する都内の戸建住宅、二世帯住宅等の長屋の所有者が対象です。「耐震性を有する」とは新耐震基準(昭和56年6月1日導入)による建築、または耐震改修・診断で同等以上の耐震性が確認されたことを指します。昭和56年6月1日から平成12年5月31日に着工した2階建以下の木造住宅は、耐震性の確認が必要な場合があります。

アドバイザー派遣はどこに申し込みますか?

一般社団法人東京都建築士事務所協会です。電話は050-3535-0299(9時から17時、祝祭日・年末年始を除く)。実施期間は令和8年4月1日から令和9年3月31日で、予定件数に到達した時点で終了します。

23区のどこに外壁塗装の助成がありますか?

当サイトは23区すべてを区の公式情報で確認しました。杉並区(20%・上限15万円)、大田区(10%・上限20万円)、足立区(3分の1・上限5万円)、墨田区(10パーセント・上限15万円。屋根が必須)で外壁塗装が対象、台東区は屋根のみで20パーセント・上限15万円、文京区も屋根・屋上のみで床面積1平方メートルあたり2,000円、新宿区も屋根・屋上のみで施工面積1平方メートルあたり2,000円、港区も屋上・屋根のみで材料費が基準(区民30万円・管理組合等100万円)、中央区も屋上・屋根のみで20パーセント・上限10万円(中央エコアクトの特典があれば35パーセント)、千代田区は屋上・壁面が対象で対象経費の50パーセント・上限50万円=23区で最も手厚い、北区と渋谷区は塗料の条件なしで20パーセント・上限10万円、豊島区は所得の条件つきで30パーセント、世田谷区は屋根のみ7万円(外壁は令和8年度から対象外)。板橋区・江戸川区・荒川区・練馬区には外壁塗装への助成が見当たりませんでした(江戸川区・荒川区は融資あっせんで金利を下げる型です)。

いちばん条件が良いのはどの区ですか?

当サイトが23区すべてを調べた範囲では(2026年9月11日時点)、区民の自宅向けの上限額は千代田区がいちばん大きい制度でした。ヒートアイランド対策助成の高反射率塗料で、屋上・壁面が対象、助成対象経費の50パーセント・上限50万円。上限は区民の自宅向けで23区最大です(率では、港区が材料費の全額を基準にしています)。ただし対象になるのはトップコートと下地塗料の代金だけで、防水材・足場代・人件費は入りません。

次に大きいのは文京区(床面積1平方メートルあたり2,000円・上限40万円。屋根のみ)と港区(材料費が基準・上限30万円。屋上屋根のみ)です。外壁も対象で使いやすいのは大田区(10パーセント・上限20万円・塗料の条件なし)、杉並区(20パーセント・上限15万円・足場代も対象経費)、北区と渋谷区(20パーセント・上限10万円・塗料の条件なし)あたりになります。

助成金が無い区は、何もしていないのですか?

そうではありません。板橋区は業者の登録名簿を公開して「必ず複数社から見積書をお取りください!!」と呼びかけ、江戸川区は融資あっせんで金利を一般2.0%から優遇0.9%に、荒川区は外壁・屋根の工事で本人負担0.38%に下げています。お金を出す以外の支援の形があります。

区の制度はどうやって調べればいいですか?

区の公式サイトで「リフォーム 助成」「省エネ 助成」「エコ住宅」などを検索するのが確実です。担当課は環境系(環境課・気候危機対策課・ゼロカーボン推進課など)と住宅系(住宅政策課・建築調整課など)に分かれています。まとめサイトの一覧は探す道具として使い、金額と期限は必ず区の公式ページで取り直してください。

去年の情報が残っていることはありますか?

あります。世田谷区は令和8年度から外壁塗装を補助対象外にしましたが、検索結果には「世田谷区は外壁塗装に最大7万円」と書いたページがいくつも残っていました。年度が変わると制度も変わります。

国の制度は使えますか?

「住宅省エネ2026キャンペーン」(国土交通省・経済産業省・環境省)がありますが、外壁塗装そのものは対象外です。窓の断熱改修などが中心になります。都の制度と国の制度の併給については、それぞれの窓口で確認してください。

都と区の制度は併用できますか?

区によります。世田谷区は「国や東京都の補助制度と併用が可能です」、大田区は「国や都の助成と併願は可能です」としています。ただし「国や東京都の補助制度側で併用が認められているかどうかについては、それぞれの窓口でご確認ください」(世田谷区)という注意も付いています。

マンションでも使えますか?

都の既存住宅における省エネ改修促進事業は「都内に住宅を所有する個人・法人及び管理組合」が対象です。区の制度では、杉並区が分譲マンションの共用部について管理組合または管理者の申請を認めています。大田区は共同住宅の場合の按分方法を示しています。

「東京都の助成金が使えます」と言われました

制度名を聞いてください。東京都に外壁塗装だけを対象にした助成はありません。都の制度で遮熱塗装が関わるのは「断熱材の設置を行った部位に施工する場合」だけです。区の制度の話なら、どの区のどの制度かを確かめてください。

塗り替えで固定資産税は上がりません。下がりもしません。上がるのはどんな工事なのかを、外壁塗装と固定資産税で条文から確かめています。

参考にした情報

本ページは2026年9月2日時点で東京都および各区が公開している情報をもとにまとめたものです。当サイトは23区すべてを区の公式情報で確認しており、残りの区については一次情報での確認を行っていません。制度は年度ごとに変わり、先着順のものは受付状況が日々動きます。申請の前に、必ず東京都および各区の最新のページと要綱をご確認ください。